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小津安二郎生誕120年で〈BEAMS JAPAN〉と長場雄が強力タッグ。“小津好み”なグッズが続々登場

世界中の映画関係者に愛される監督・小津安二郎が生誕120年を迎える。東京国際映画祭をはじめ、各地で上映イベントなどが予定されるなか、大きなニュースが発表された。それが、松竹と〈BEAMS JAPAN〉によるコラボグッズの発売だ。パートナーに選ばれたのはアーティストの長場雄。小津好きにはたまらないグッズの数々が発表され、早くも予約が殺到の模様で。

text: BRUTUS

松竹と〈BEAMS JAPAN〉といえば、大好評だった映画『男はつらいよ』でのコラボが記憶に新しい。そして今年、小津安二郎生誕120年を迎え、再び記念すべき節目を盛り上げることに。

雑誌『BRUTUS』が特集「小津の入り口。」を出したのが10年前。映画監督・小津安二郎という人が、どれだけこだわりの人だったか、詳細にわたって特集したことを覚えているだろうか。本人もたいそうオシャレな趣味人だったが、映画は衣装や小道具、消え物(食べ物)に至るまで、“小津好み”と呼ばれるこだわりに溢れていた。

〈BEAMS JAPAN〉でなければ成し得なかったコラボレーションは数多い。全国各地に張り巡らされたアンテナが具体的なアイデアとなり、そのものズバリではなく、“小津好み”の世界観を見事に凝縮した、ファンに愛されるプロダクトとなって結実した。

小津監督が青年時代を過ごした三重県。松阪の名産「松阪もめん」や、「脚本作りに欠かせない」と語っていた長野県・茅野の清酒「ダイヤ菊」(戸田酒造)などはその一部だが、ほぼすべてのアイテムに長場雄さんが描いたアートワークが配された。長年のファンはもちろんのこと、このコラボレーションをキッカケに、新しい小津ファンも生まれそうで、周年が大いに盛り上がりそうだ。早速、チェックしてみよう。

【小津安二郎のアイコン】ピケ帽

小津安二郎
撮影現場ではよくピケ帽を被っていた小津監督。小道具のスタッフにダース単位で作らせていたのは有名な話。

【小津の赤】月兎印スリムポット

赤いやかんが映る『彼岸花』の1シーン
『彼岸花』(1958年)©️松竹
座卓の下に赤いやかんが見える。ところどころに赤を配置し、効果的に見せている。

【ローアングルに欠かせないもの】座卓(天童木工)

『お茶漬けの味』でちゃぶ台が映るシーン
『お茶漬の味』(1952年)©️松竹
座卓は小津映画に欠かせない小道具。ローアングルも、少しだけ天板が見える高さに設定された。

【手書きのタイトル】お盆(鎌倉彫)

東京物語のタイトル
『東京物語』(1953年)©️松竹
映画のタイトルも当時は手書き。作品によってバックグラウンドと字体が違い、味わい深い。

【記憶に残るシーンには食べ物があった】食品サンプル(さんぷる工房)

『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』ですずめの卵を食べるシーン
『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』(1932年)©️松竹
ガキ大将の亀吉が、その強さの源としてすずめの卵を飲み干す。当時の子供社会を描く象徴的なシーン。

【小津監督が青年時代を過ごした三重・松阪】バッグ(松阪もめん)

【呑んで脚本を書いた蓼科】ダイヤ菊(戸田酒造)

戸田酒造のダイヤ菊
映画を構想するときは、脚本家の野田高梧と、蓼科にある無藝荘にこもった。脚本ができる頃には、清酒〈ダイヤ菊〉の一升瓶が、大量に並んでいたという。ダイヤ菊1,430円(720ml)、715円(300ml)

【定宿にしていた茅ヶ崎の宿】湘南ビール(熊澤酒造)

湘南ビール(熊澤酒造)
神奈川県の海辺にも定宿があった。それが明治32年創業で現存する〈茅ヶ崎館〉。ここでも多くの脚本を仕上げた。同じく明治5年創業の茅ヶ崎にある酒造メーカーと、ビールを造った。湘南ビール660円(店頭販売のみ)

【長場雄の描く小津の世界】

ozuロゴTシャツ 美濃和紙を使った足袋ソックス「東京物語」トート ozuロゴトート
第1弾では大好評で追加生産も続々。左から「お早よう」Tシャツ、ozuロゴTシャツ各5,500円、美濃和紙を使った足袋ソックス2,970円、「東京物語」トート4,400円、ozuロゴトート4,620円(すべてBEAMS JAPAN)