松竹と〈BEAMS JAPAN〉といえば、大好評だった映画『男はつらいよ』でのコラボが記憶に新しい。そして今年、小津安二郎生誕120年を迎え、再び記念すべき節目を盛り上げることに。
雑誌『BRUTUS』が特集「小津の入り口。」を出したのが10年前。映画監督・小津安二郎という人が、どれだけこだわりの人だったか、詳細にわたって特集したことを覚えているだろうか。本人もたいそうオシャレな趣味人だったが、映画は衣装や小道具、消え物(食べ物)に至るまで、“小津好み”と呼ばれるこだわりに溢れていた。
〈BEAMS JAPAN〉でなければ成し得なかったコラボレーションは数多い。全国各地に張り巡らされたアンテナが具体的なアイデアとなり、そのものズバリではなく、“小津好み”の世界観を見事に凝縮した、ファンに愛されるプロダクトとなって結実した。
小津監督が青年時代を過ごした三重県。松阪の名産「松阪もめん」や、「脚本作りに欠かせない」と語っていた長野県・茅野の清酒「ダイヤ菊」(戸田酒造)などはその一部だが、ほぼすべてのアイテムに長場雄さんが描いたアートワークが配された。長年のファンはもちろんのこと、このコラボレーションをキッカケに、新しい小津ファンも生まれそうで、周年が大いに盛り上がりそうだ。早速、チェックしてみよう。