唯一無二のライブパフォーマンスでオーディエンスをも“整える”
「大勢の前で歌う今の自分の姿からは想像できないくらい、実は極度の心配性で、高校生の頃からずっと悩まされていました」
そんな毎日が変わったのが、メディテーション(瞑想)と出会ってからなのだという。
「授業の一環で体験したところ、それまでの人生で味わったことがないほど心が静かになって、頭の中がクリアになる感覚に包まれました。おそらく、これが日本語で言う“整う”に似たものだと思います。頭と心がザワザワしない穏やかな状態を自ら作り出し、それをコントロールできるなんて、こんなに素晴らしいことはありません。この経験から、メディテーションが私の生活に欠かせないものになりました」
以来、一日の始まりと締めくくり、そしてライブ前に心を落ち着かせるUMIさんのルーティンに。
「私にとって、嗅覚と聴覚はメディテーションと結びつきの強いエッセンスなんです。好きなお香を焚(た)いて、お気に入りのクリスタルボールによるサウンドヒーリングも織り交ぜて、心地よい空間で行うことがベスト。その環境を作れたら、海を渡ってどんな国や場所へ行っても、一度目を閉じれば、もう我が家くらい“ホーム”と感じて、気持ちを落ち着かせて歌うことができます」
目を閉じて全身で感じた風のエネルギーを曲に
ただ過去には、思うように自分らしいパフォーマンスができなかったこともあったのだという。
「ある時、もう呼吸が苦しくなるくらいステージ上で緊張してしまったことがあって、自分を落ち着かせるために観客の皆さんと一緒にメディテーションをやったんです。すると、いつも以上に客席との繋がりを感じられて、不思議と、歌う前から会場に一体感が生まれました。自分だけでなく、周りの人にも影響を与える相乗効果があるなんて、新しい発見でした。それから、必ず歌う前には観客の皆さんとメディテーションすることが、私のライブパフォーマンスの恒例になりました」
もう一つライブで目を引くのが、UMIさんのとびきりの笑顔だ。
「もしカラダが疲れていたら、笑顔を意識する。そうすると、内側から少しエネルギーが湧いてきます。これも自分なりのコンディショニングの一つです。笑顔って、周りにも伝染するものだと思うので、ライブ中は終始、笑顔を絶やしません。そうすることで、周りもパワーが湧いてハッピーになると思うんです」
豊かな感受性を持つUMIさんの最新EP『talking to the wind』には、自身の経験や、メディテーションで目を閉じて得た体験が詰まっている。
「いつも曲を作る時は、色をイメージして、自分や友達のさまざまな経験を重ねていきます。最新EPで言えば、『SHOW ME OUT』という曲はピンク色で、楽しい、アドベンチャー、友達をキーワードにしました。『happy im』は緑色で、風からのインスピレーションで生まれた曲です。
屋外でメディテーションをするのが好きで、風や、風に揺られる木や葉と会話するんです。そういった自然のエネルギーに触れた経験が曲のエッセンスになっています。まだ、自然との対話を味わったことがない人も、私の曲を聴くことでその感覚を共有できる。そうやって、歌声からさまざまなことを感じて、結果として、聴いてくださった方の心が整うような表現になっていたら、とても嬉しいです。
4月からの日本単独ツアーでは、直接みんなに会って、歌と笑顔を届けられるなんて、サイコー。京都の両足院でのライブは、スペシャルなメディテーションを絡めたパフォーマンスを予定しているので、お楽しみに!」
MY STYLE 体が覚えた香りで自分をコントロールする
目覚めと就寝前、そしてクリエーションをする時で3種類のお香を使い分けるUMIさんは、香りを味方につけて生活している。例えば時差ボケ中は就寝前の香りを焚いて睡眠へと誘うのだそう。
「ほかにも楽曲制作の時、ウッド系の香りがあれば、どのスタジオでもいつものパフォーマンスが発揮できます。それでも壁にぶつかったら、全く違うことをやる。音楽がつまらないと感じないように自分の気持ちの高ぶりを待つのも大事。それが、私のスタイルです!」
WHAT’S AUGER?→〈AUGER〉のヘアデザインコーム
「おでこを出すと、気持ちがパッと明るくなって、逆に、内にこもりたい時は前髪を垂らすんです」と、その日の気分でヘアチェンジするUMIさんにもぴったりなのが、〈AUGER(オーガー)〉の《ヘアデザインコーム》。粗目と細目のコームがオールインワンになったデザインで、分け目をつけたり、逆毛を立てたり、自由自在なヘアセットが可能。