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AUGER presents かっこいい大人は、“整え方”を知っている。vol.13 メイクアップアーティスト・LEE JUNSUNG

「身だしなみを整える時間」を豊かにしてきた〈AUGER〉。その価値観を共有するクリエイターに、各フィールドで“大人の整え方”を聞いてきた『BRUTUS』の短期連載が新章へ突入。韓国へも進出した〈AUGER〉のように、日韓で活躍するクリエイターを取材。世界へ羽ばたく俳優やアイドルを一段と輝かせるメイクアップアーティストのイ・ジュンソンさんは、被写体の容姿、そして心を整えることも自らのメイクの領域だと捉えている。

photo: Sanghun Lee / text: Keiichiro Miyata / coordination: Shinhae Song (TANO INTERNATIONAL)

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スターを生み出す現場は、整いに満ちていた

「ミュージックビデオや映画、ファッション撮影など、作品に応じて求められることは変わります。ただ、どの現場においても出演者がメイクルームに立ち寄り、容姿を整え、撮影セットにスタンドインする流れは同じ。

だから私の役割は、俳優やモデルを最高の状態でカメラ前に送り出すことだと捉えています。そのためには、メイクルームの雰囲気やそこでの時間も最高でなければいけない。容姿を美しく仕上げるのは最低限のこと。あとは何より、出演者が本番に臨むテンションやリラックスできるムードをいかに作れるか。そのための準備は怠りません」

メイク道具をビシッと整え、香りをほのかに漂わせる

「誰もが清潔と思うように、メイク道具はピシッと陳列し、心休まる線香をメイクルームに漂わせています。流すBGMは出演者それぞれ。会話が弾むよう、本人の出演作品やSNSにも事前に目を通しておきます。セレブリティをエスコートするように特別な待遇をしているように聞こえるかもしれませんが、より深い信頼関係が築ければ、仕事はしやすいし、メイクのクオリティにも良い影響が出てきます。だから自分自身のパフォーマンスを高めるためにも欠かせないルーティンなんです。

仮に私自身のテンションが低いまま現場入りすれば、当然メイクルームの空気はドヨーンとしてしまいます。そうしないためにも、インナービューティを整え、体調管理することも大事。最も基本的なことは、よく寝ること。お茶もよく飲みます。あとは、テニス、バスケットボール、ランニング、愛犬との散歩など、汗をしっかりと流し、体を動かすことを地道に行っています」

世界で一つの美しさをメイクアップで表現する

「韓国ではメイクアップを施す人のことを“扮装師”と呼ぶのですが、その名の通り、何者かになりきるお手伝いをするのが、メイクアップアーティストの役割の一つです。ただ、その扮装が、作品の中で何かを真似ていると思われるレベルでは物足りない。実際に存在するかのようになりきれているか。用意された服と出演者を馴染ませ、あたかも“自分のもの”のように見せるのも、メイクアップの力です。

そのために、技術的な話で言えば、化粧水とまつ毛などのベースメイクにしっかり時間をかけるようにしています。その方が化粧のノリが良く、肌の馴染みも良くなり、被写体が持っている長所を最大限生かした世界で一つの美しさを引き出すことができます。奇抜であれ、ナチュラルであれ、施したメイクの中にその人らしさが残ること、そして作品の世界観の中で異質に見えない存在に仕上げること。これを常にメイクアップのゴールに見据えています」

その高い目標をクリアするために、限られた時間で最善を尽くす努力も怠らない。

「撮影当日までに、出演者に対するメイクのあらゆるイメージを頭の中にストックし、現場入りするようにしています。これは、限られたメイク時間の中で最善を尽くすうえで欠かせないこと。私以外のスタイリストやクリエイティブに関わるスタッフも、それぞれの立場で行っていることだと思います。手前味噌ながら、韓国人アーティストがグローバルで活躍するのは、周りのクリエイターが必死で動き、スターを輝かせる能力にも長けているからかもしれません。

そして、アーティスト本人も周りが積み重ね作り上げたスター像を“自分のもの”にしていく。こういったチームワークが今のK-POP人気を支えています。ある意味で、K-POPカルチャー自体がそれぞれの仕事人たちの“整い”を集約した一つのコンテンツなのかもしれません」

MY STYLE 撮影現場を、優しい香りと穏やかな空気で包み込む

ほのかに香る、イ・ジュンソンさんのメイクルーム。扉を開けた瞬間から、出演者を癒やし、本番に向けて気持ちを整える空気作りは始まっている。

「メイクルームは出演者とのコミュニケーションの場でもあるので、香りにも気を利かせています。最近、気に入っているのが、日本の青森県産のヒバ線香です。ヨーロッパやインドのお香と比べて優しく香りが広がる感じがして、日本を訪れるたびにお土産にしています」。自宅でも愛用しているそう。

ヒバ線香、〈アーツ&サイエンス〉のマッチ型のお香、〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉〈ユースト〉のエッセンシャルオイル、マッサージボール
ヒバ線香のほかに、〈アーツ&サイエンス〉のマッチ型のお香、〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉や〈ユースト〉のエッセンシャルオイル、マッサージボールを常備。

WHAT’S AUGER?→《オシャレハサミ》

「切れ味が良く、長く使えて、買い替えることがあっても負担にならない価格帯が気に入っています。さすがジャパンメイド」とイ・ジュンソンさんも愛用する《オシャレハサミ》と、毛抜き、シェイピングレザー、アイブローコームがセットになったアイブローキット。持ち運びやすい収納ポーチ付き。5,500円(オーガー/貝印)

AUGERの《オシャレハサミ》とアイブローキット
5,500円(オーガー/貝印)

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