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最近の朝ドラは、音楽だけでも楽しめる!NHK「連続テレビ小説」劇伴が、細かくて、面白い理由

近年のレコードブームの影響か、いわゆる“朝ドラ”としてお馴染みのNHK「連続テレビ小説」のサントラ盤がアナログ化されることが増えている。シリーズ104作目の『おかえりモネ』における高木正勝のスコア、そして105作目『カムカムエヴリバディ』における金子隆博によるジャズのリメイクなどだ。今、なぜNHK「連続テレビ小説」劇伴が、細かくて、面白いのか。その理由に迫る。

text: Katsumi Watanabe

振り返れば、88作目の『あまちゃん』では、劇伴担当の大友良英が主題曲だけではなく、細かなシーンにスコアを書き下ろした。その結果、各シーンにインパクトを与えた。その影響からか、後に数秒の短いシーンにも、劇伴が当てられる割合が増えていった。もちろん、作曲家が書き下ろした音楽ゆえ、単体としても機能する。

その最たる作品が、この9月に大団円を迎えた108作目の『らんまん』だ。物語は明治から昭和にかけ、植物学者の槙野万太郎(神木隆之介)が、日本初となる植物図鑑の完成を目指すもの。劇伴を担当した阿部海太郎は、劇中に登場する「ヤマトグサ(メインテーマ)」や「スエコザサ」など、万太郎に関わる数々の草花の名前をタイトルにした楽曲を書き下ろした。そのほか雄大なオーケストラ曲や打楽器のみの曲などを含む全76曲が、オリジナルサウンドトラックとして、3枚のCDにして発表された。

そして、この10月からスタートした109作目の『ブギウギ』は、笠置シヅ子の人生をモデルにした作品。劇伴は、笠置の代表曲「東京ブギウギ」を作曲した服部良一の孫である服部隆之が担当。現在までのところ、見事な劇中曲を披露している。主題歌は主人公の福来スズ子(趣里)と、中納良恵とさかいゆうを迎えた「ハッピー☆ブギ」。タイトル通り、ゴキゲンな朝を迎えられる一曲になっている。