模型という断片からプロジェクトを考える
川俣正の《TOKYO IN PROGRESS Plan for Tsukuda No.1》
木材などを用いて一時的に都市や建築に介入する大型のインスタレーションを行う作家であり、作品は、準備、設置、そして解体までを含めたプロセス全体を指し、制作過程も非常に重要だというのが、このアーティストの創作の特徴です。
この作品はプロジェクト実施において制作される模型です。プロジェクトの多くがコミュニティや行政などを巻き込んで対話をしながら共同作業で進められるため、アーティストの思考を共有する模型は必要不可欠。プロセスとは何か、どこまでが作品かなど、様々な視点が得られます。
(MISA SHIN GALLERY/嘉悦貴之)

2011年/木、ミクストメディア/21×19×25cm