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コムアイと注目のアーティゾン美術館へ!人間ドラマにフォーカスした新しい『印象派−画家たちの友情物語』とは?2021年1月10日まで開催中

モネやルノワールら「印象派」の画家たちは、今、そこにある光や空気感を描こうとした。現在、東京・京橋のアーティゾン美術館で開催中の『石橋財団コレクション選 印象派−画家たちの友情物語』では、画家たちの絆を切り口に、色彩やタッチが美しい印象派の名品が一堂に会する。会期を同じくして『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌 M式「海の幸」-森村泰昌 ワタシガタリの神話』も同時開催されている。(〜2022年1月10日)。

Photo: Yu Inohara(TRON) / Text: Mami Hidaka / Hair&Make-up: HarukaTazaki / Styling: Maiko Shibukawa

近年エキシビジョンにも参加するなど、表現者として多彩な活躍を見せているコムアイ。自身の表現のリサーチのために国内外の美術館やギャラリーをまわる彼女だが、これまで近代絵画には深く触れる機会がなかったという。そんなコムアイが、西洋近代絵画の主流であった「印象派」をコレクションの中心のひとつとする東京・京橋のアーティゾン美術館を訪問。現在開催中の『石橋財団コレクション選 印象派−画家たちの友情物語』では、友情や師弟関係、ライバル関係など、画家たちの人間ドラマを切り口に、新収蔵作品を含む印象派の豪華コレクションが一堂に会する。

描く対象の色や輪郭というより、それを包み込む光や空気をとらえようとしたモネやルノワールら「印象派」の画家たちーーコムアイは同館の質量ともに圧倒的な印象派コレクションに、すっかり魅了された。「美しい光や空気感の奥に潜む“人間ドラマ”という、新しい切り口で展開されている印象派展ですが、見どころとして“人間ドラマ“が、特に読み取りやすい絵画は?」
案内してくれた担当学芸員に、コムアイが尋ねる。

「ギュスターヴ・カイユボットの《ピアノを弾く若い男》と、ピエール=オーギュスト・ルノワールの《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》の並びです。カイユボットは画家として活躍するいっぽう、印象派の仲間たちの作品を購入し彼らの生活を支え、遺言書にも自身のコレクションを国家に寄贈する遺志を記した印象派の貢献者です。ルノワールにもカイユボットの遺言執行人としてその遺志を継ぎ、奔走したという熱いエピソードがあります。その絆の深さにイメージを膨らませながら、皆さんに名画を楽しんでもらえたら。」

美しい色彩の向こうに見える“人間ドラマ”を知れば知るほど、名画の鑑賞体験は豊かになる。