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アナログでも、デジタルでも。水族館で海の生き物の生態を学ぼう

水族館では、生き物の不思議な生態や行動を見る。日々動物たちに触れている飼育員や研究者たちの解説が、多くの疑問に答えてくれる。飼育員の思い溢れる手作りポップや、便利なデジタルのサービスなど、多様化する解説を紹介。

photo: Tetsuya Ito, Satoshi Nagare, Jun Nakagawa / text: BRUTUS

ANALOGUE

水槽の近くに生き物の行動や生態について描いたポップがあると、観察を促される。その多くは、イラストを得意とする飼育員が自ら描いているというから驚く。知識と観察に裏打ちされた図解やキャッチで、飼育員の動物に対する思いが伝わってくる。

DIGITAL

一方、生き物にスマホをかざすだけで、その動物の解説キャプションが読めるアプリサービスがある。「LINNÉ LENS − かざすAI図鑑」だ。このアプリでは、通信環境のない場所でも、即座に複数の生き物の名前と解説が見られる。多種の魚が入る水槽などでも使えて便利。

現在全国12の水族館・動物園に導入される。館内無料、無制限でオリジナル解説を見られる施設も。水族館に通い得られる学びも多様化している。

スマホアプリ「LINNÉ LENS」画面
「LINNÉ LENS」を提供するLinneの創業者・杉本謙一さんがダイビング中に考案。認識できる動物数は魚類、哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、甲殻類、昆虫、蝶、猫種、犬種まで約1万種。6ヵ国語で展開する。2018年のローンチ以来、200万ダウンロード(すべて2024年2月13日現在)。