私たちは生まれてこないほうが良かったのか?
![オカヤイヅミのルポ漫画「反出生主義ってなんですか?」](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/01/a944c444ab1f338b905dba1766fdf653-1600x2447.jpg)
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反出生主義がもっとわかる
ブックガイド。
『生まれてこないほうが良かったのか?生命の哲学へ!』森岡正博/著
ゲーテ『ファウスト』をはじめ、古代から近代までの文学、哲学に触れながら、現代の哲学者、デイヴィッド・ベネターの主張する存在害悪説について考察。どのように考えれば「生まれてきて本当に良かった」と思えるかを探求する。筑摩書房/¥1,800。『生まれてきたことが苦しいあなたに最強のペシミスト・シオランの思想』大谷崇/著
「人間は、自分が呪われた存在だということをたやすく忘れてしまう。世の始まりからして、呪われているせいである」。ペシミストたちの王・シオランの解説書。反出生主義的な思想の持ち主だが暗いことを生き生き語る文章は元気が湧く。星海社新書/¥1,100。『斜陽』太宰治/著
没落した上流階級を描く。「生れて来ないほうがよかったとみんなが考えているこの現実。(中略)生れて来てよかったと、ああ、いのちを、人間を、世の中を、よろこんでみとうございます」という主人公・かず子の手紙を通し自らを見つめたい。新潮文庫/¥340。『進撃の巨人』諌山創
巻を重ねるにつれ物語は巨人との戦いから人類同士の争いへ。ジークの「安楽死計画」は迫害を受けるエルディア人を苦しみから解放するため、生殖能力をなくさせゆるやかな絶滅を目指す。ベネターの主張と通じる部分がある。既刊32巻。講談社コミックス/各¥450。