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シャンプー、コスメ、シェアしてる? anan編集部と調べてみた

2022年9月14日発売の女性誌『anan』との合同企画で、「美容のシェア事情」をリサーチ!本誌では男性100人にアンケートを取り、その実情をビューティディレクターの大出剛士さんと分析する。みんな、シェアってしてる?

illustration: Shinji Abe

100人の男性に聞いた、
アンケート結果がこちら

Q1:パートナーと化粧品やフレグランス、
美容家電類をシェアしたことはある?

阿部慎司 イラスト
半数を上回ることこそなかったが、美容アイテムのシェアの経験者は約4割。思いのほか、身近であることがわかる。

Q2:
具体的にどんなアイテムを
シェアしてる?

阿部慎司 イラスト
複数回答可の問いに、洗面所や風呂場のアイテムが多数ランクイン!シャンプーなど、誰しも行うヘアケアはシェアされやすい。

Q3:
実際にシェアしている
商品は?

阿部慎司 イラスト
左上から/Maison Margielaの香水、無印良品の化粧水、productのヘアワックス、FIVEISM × THREEのコンシール バー。「クセがなくて良かった」(45歳)などの声もあり、一番人気は〈無印良品〉の化粧水。全身にも使える〈product〉のヘアワックスや、〈Maison Margiela〉の香水など、性別を問わないベーシックなアイテムの回答が多かった。「色がメンズの肌に合っている」(27歳)と、シミ、クマ、そして青ヒゲまでカバーする〈FIVEISM × THREE〉のコンシール バーを挙げる上級者も。

Q4:
一緒に使うようになった
きっかけは?

阿部慎司 イラスト
「勝手に使ってみたら良かった」など理由はさまざまだが、シェア前提で選ぶなら「敏感肌用」が吉。自然に近い香料が人気。

Q5:
一緒に使う魅力は
どこにある?

阿部慎司 イラスト
生活と密なアイテムであるがゆえか、現実的な回答が目立ったが、「インテリアを統一できる」に次いだのは「一緒に綺麗になれる」。

Q6:
シェアしてみたい
憧れの商品は?

阿部慎司 イラスト
左上から時計回りに/Panasonicのヘアードライヤー、OFFICINE UNIVERSELLE BULYのポマード・コンクレット、サイエンスのシャワーヘッド、LOEWEの香水。ナノケアパッケージ映えする〈OFFICINE UNIVERSELLE BULY〉のポマード・コンクレットなど、洗練されたデザインに惹かれる声が多数。「Panasonicのドライヤーの“ナノケア”を試したい、インテリアにも馴染みそう」(35歳)。〈サイエンス〉のシャワーヘッド・ミラブルplus含め、ガジェット類も注目されている様子。男女で使う想定で作られた〈LOEWE〉の香水など、香りの需要も目立った。

シェアすることは、
美容の入口に立つこと

美容アイテムを一緒に使う機運が高まり、メーカーからは“シェア”を想定した商品が続々登場している。でも、実際はどうなのだろう。長年、美容の世界を見守る大出剛士さんは、上のアンケート結果をこう分析する。

「まずバスルームのような限られたスペースを2人以上で使う場合、“シェアせざるを得ないもの”ってありますよね。Q2で洗顔やシャンプーのようなアイテムが筆頭に挙がるのは納得感があります」

確かに“シェア”は今に始まったことではないかもしれない。人気商品に目をやれば、馴染みのブランドが多いことに気がつく。

「Q3を見る限り〈無印良品〉はシェアコスメの間口を広げているでしょうね。品質の割にリーズナブルで、ジェンダーレス。どこで何を買えばいいかわからない男性たちの駆け込み寺となっているのも頷けます。ほか、《ハトムギ化粧水》も散見されましたね。敏感肌向けで肌荒れや花粉症の時期にも効果を発揮するので重宝します」

そしてQ4やQ6で目立ったのが“香りのシェア”。かつての、ウッディ系やムスク系=メンズ用、フローラル系=レディース用のような区分はもはやない。

「男女共にナチュラルな植物系の香りが人気。在宅時間が増えて好みの傾向が“異性にアピールする香り”から“自分にとって心地よい香り”にシフトしましたね」

共通の好みを探したり、一緒に楽しむのがシェアの醍醐味だ。

「毎日のように化粧をする女性の方が感度が高いのは当たり前。だからこそアイテムも知識もシェアすることで、一緒に美意識を高め合えます。奥深い世界、男性もこだわりだすとハマるはずですよ」