Listen

PR

Listen

聴く

PR

女優・門脇麦がAmazonオーディブルと歩く、『ノルウェイの森』

ソファに身を沈め、じっくりとページを繰る、そんな読書体験も素敵だが、Audibleなら、散歩しながら、料理をしながら、掃除をしながら、様々なシチュエーションで小説に没入する体験ができる。今回は、女優・門脇麦さんに、Audibleの『ノルウェイの森』を聴きながら、小説にも登場する四谷から駒込のコースを歩いてもらった。

photo: Naoto Date / styling: Keiko Watanabe / hair & make: Yoko Fuseya(ESPER) / text: Kohei Hara

幼いころから読書好きだった門脇麦さんが、村上春樹作品に出合ったのは中学生のころ。しかし、当時手に取った連作短編集の『TVピープル』には「難しい」という感想を抱き、それからしばらくの間は距離を取っていたのだそう。そんな門脇さんが再びムラカミワールドに向き合うことになったのは、2020年2月に舞台化された『ねじまき島クロニクル』に出演したとき。

「私はもともとファンタジー要素のある物語が好きなんです。だから改めて読んでみると村上さんの作品にも琴線に触れるポイントがいくつかあって。昔は難しいと感じた抽象的な世界観の表現も、それによって物事の本質が浮き出てくるような印象に変わっていました」

四ツ谷駅からのルートを歩く女優・門脇麦
Audibleで『ノルウェイの森』を聴きながら、冒頭で描かれる四ツ谷駅からのルートを歩く。

今年9月に公開された主演映画の『ほつれる』など、現実的な悩みを抱える人物を演じることも多い門脇さん。ファンタジーとは対極の“リアル”を追求したお芝居に挑戦することが多いからこそ見えてきたことがある。

「“リアルを演じて、そのままリアルが観客に届く”というのはすごく難しいことだなと演じるたびに痛感させられるんです。非現実的な舞台に主人公を置いたほうが人間や物事の本質を描けることもあるんじゃないかなって思ったり。私の場合は、SF作品のほうがむしろリアルに迫れる部分もあると思って好んで読んでいるところもあるんですよね。村上春樹さんの小説を読むことで、“リアルとはなにか”と考えるときに幅も広がる気がしています」

そんな門脇さんが『ねじまき鳥クロニクル』から続けて手に取ったという作品が『ノルウェイの森』。

村上春樹『ノルウェイの森』上下巻
1987年に刊行された村上春樹5作目の長編小説。大学生の僕(ワタナベトオル)は、亡くなった親友の彼女だった直子に中央線の電車内で再会し、四ツ谷駅で降りて目的もなく散歩を始める──トラン・アン・ユン監督によって映画化もされた世界的名作。

「この作品は恋愛小説に近い雰囲気なので、村上春樹作品のなかでは読みやすいと思います」とのおすすめのひと言も。配信中のAudibleでは、舞台での共演経験もある妻夫木聡さんが朗読を担当している。聴きながら散歩してみた感想は?

「耳で物語を聴きながら、描かれているルートを一緒に辿るってすごく贅沢な時間だと思います。私はいつも読書するときはかなり速読だから、1冊を1、2時間とかで読み終わってしまうんです。喋りも早口だったりするので、もうちょっとゆっくり生きろよとか思ったりもするんですけど(笑)。でもAudibleであれば、お母さんの読み聞かせみたいに物語の情感にじっくり浸ることができる。長い時間、好きな世界のなかに滞在できるのはいいなと思います」

女優・門脇麦
「人通りの少ないこの道がふたりにとってはよかったんでしょうね」。僕(ワタナベトオル)と直子が辿ったかもしれない土手沿いを歩きながら物語に思い巡らす。

Audibleでは門脇さん自身も、村上春樹さんの短編集である『レキシントンの幽霊』で朗読を務めたばかり。もともと、声の仕事をすることには憧れがあったのだとか。

「子どものころから自分の声が好きで。バケツを被って反響する自分の声を聞いたり、カセットテープに声を録音して食卓で家族に聞かせたりするくらいでした(笑)。国語の授業で教科書を音読するときも率先して手を挙げていたので、今みたいな仕事をしていると知ったら当時の私は大喜びするでしょうね」

特に朗読やナレーションの仕事をするときは、“物語に合う音”を探して声を当てることが多いという。

「朗読は自分でゼロから演技するというよりも元々完成した作品に色付けをする感覚なんです。この物語にはこういう高さの声が合うんじゃないかとか、息と声の響き具合とかを調整するのが好きです。『レキシントンの幽霊』に収められている「緑色の獣」という作品は獣の喋り方がちょこっとおかしくて、それが面白くもあり難しかったですね。

あとは「氷男」という作品が印象に残っています。氷男と結婚した女の子のお話で、ふたりは結ばれているんだけど互いに触れられない部分があってどこか寂しいんです。これもファンタジーの形式を用いて、人と人がともに生きるうえでの孤独感を描いたりしているんですよね」

ここまで『ノルウェイの森』に描かれた四谷から駒込までの散歩ルートを辿ってきた。「こうやって物語に合ったスポットを散歩しながら聞くのもいいし、お風呂に浸かったりしながら毎日少しずつ聞き進めていくのもいいですよね」と門脇さん。

「じっくり本を読む時間がないときも、家事をしたり、日常生活を送ったりしながら物語の世界に入り込めるのがAudibleのいいところだと思います」

Amazonオーディブル『ノルウェイの森』のスマートフォン画面
スマートフォンのアプリで、再生停止、聞き逃した場合は、30秒戻す操作も可能。個人のペースに合わせて倍速再生もできる。

土手沿いを歩いて街を通り抜け、ふらっと書店で文化欲を満たしたり、最後にはおいしいごはんで食欲を満たしたり。村上春樹のメロウな小説世界に身を溶かしながら、いつもと少し違う道を辿って冒険に出かけてみるのもいいかもしれない。

横断歩道を歩く女優・門脇麦

門脇さんが巡ったコース

門脇麦さんが歩いたコース
四ツ谷駅から土手沿いを市ケ谷駅まで歩き、そのまま神保町まで抜けて雑誌の古書店〈magnif〉へ。その後、小説でも描かれた御茶ノ水駅から本郷の道を通り、白山にある台湾料理店の〈also〉で終着。『ノルウェイの森』を追体験し、文化と食欲の秋を堪能するコース。

生活にフィットするAudible、声で新しくなる『ノルウェイの森』

Amazon Audible ノルウェイの森

Audibleは、いつでもどこでも気軽に音声でコンテンツを楽しむことができる、世界最大級のオーディオエンターテインメントサービス。日本向けの会員プランでは、会員特典として12万以上の対象作品を聴き放題で楽しむことができる。村上春樹さんの代表作である『ノルウェイの森』も妻夫木聡さんの朗読で配信中。1987年に刊行され、全世界でベストセラーとなった人気作。限りない喪失と再生をテーマにした恋愛の物語をAudibleにてぜひ堪能してほしい。

『ノルウェイの森』を朗読する妻夫木聡
「(『ノルウェイの森』の)言葉一つ一つが持つ力を信じて、聴いている方々に僕が捉えている言葉の意味を押し付けないように、その言葉の持つ意味を信じて届け、アシストする側に徹しました。村上春樹さんの作品は、今いる世界とは異なる世界に連れて行ってくれるような感覚に陥ります。ぜひ自分だけの空間でどっぷりと村上春樹さんの作品に浸ってみてください」と妻夫木さん。

Audibleなら、村上春樹の世界観がもっと楽しめる

Amazon Audibleの村上春樹作品

プロのナレーターや俳優、声優が読み上げる豊富なオーディオブックを揃えているAudibleでは、『ノルウェイの森』や門脇麦さんが朗読を務めた『レキシントンの幽霊』以外にも村上春樹作品を長編・短編含め多数配信中。『ねじまき島クロニクル』(ナレーター:藤木直人)、『海辺のカフカ』(ナレーター:木村佳乃)、『1Q84』(ナレーター:杏、柄本時生)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(ナレーター:向井理)、『騎士団長殺し』(ナレーター:高橋一生)などなど。俳優たちの声であの名作の数々が蘇る。