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熊本〈エスエル〉セントマーチンズ卒の欧州アパレルが並ぶスケートショップ

地方のセレクトショップがますます面白い。ブルータスが主観で絞り込んだ、とっておきのお店をご紹介します!

Photo: Keisuke Fukamizu / Edit: Toromatsu

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セントマーチンズ卒の
欧州アパレルが並ぶスケートショップ。

ドイツのファッションブランド、フランクリーダーを扱いつつも、スケートボードが組めるセレクトショップは世界でもこの〈SL〉くらいだろう。

熊本の中心街でも異彩を放つスタイルの店主・井上隆司さんは、古着店育ちのスケーター。店を始めた当初はヨーロッパ買い付けの既製服と古着を扱っていたが、フランクリーダーと出会ったことで、開眼。徐々に今の店のカタチへと変貌した。

熊本〈エスエル〉外観
店は21年目だがいつだって姿勢は現状打破。世界で火がつきそうなブランドをどこよりも早く発掘。

「当時フランクリーダーはローパワーというブランドとジャケットを作っていてその存在を知りました。イージーパンツも衝撃的で、それらを着て街を滑った。

ほかにも好きな海外スケーターの影響でロンドンのパレスにも興味を持ち、友人のスケートショップに紹介したら“アメリカ以外ありえん”と言われたから、自分で始めた。彼らの作るものはどれもブッ飛んでいて、夢中に。気づけばスケートボードも取り扱うようになった」

パレスに加え、セントマーチンズ卒のデザイナーが手がけるアリーズにも出会う。彼らがSNSで〈SL〉を紹介し、店の存在は世界に広く知れ渡る。
アディダス・スケートボーディングにもいち早く目をつけ、西日本初のディーラーに。今季からはアリーズでモデルを務めたスケーターのニック・メイソンが立ち上げたブランドが日本初上陸。

欧州の次世代スケート&ファッションブランドを着て街をクルーズする、井上さんのスタイルに魅了されたファンが日々ここに集う。

熊本〈エスエル〉店内
世代を超えた仲間が集まるいつもの光景。撮影日の着用アイテムはこちら。(左)店主・井上隆司さん。シャツ:アリーズ、ボトムス:ポーラー、ニットキャップ:キャッスル、シューズ:アリーズ×スイコック。(中)顧客・衞藤久朋さん。Tシャツ:ダンサー、スカート:69、ハット:フランクリーダー、シューズ:フランクリーダー。(右)顧客・松本浩稔さん。スエット:アリーズ、ボトムス:フランクリーダー、バッグ:アリーズ×ポーター、シューズ:アディダス・スケートボーディング。

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