アートは服や家具と同じで、パーソナリティを映すもの
世界中のクリエイターたちの住居やオフィスを紹介するインテリア雑誌『Apartamento』。その編集長であるマルコ・ヴェラルディが住むベルリンの自宅は、モノトーンの照明やテーブル、そこにブルーのソファが置いてあるという、とてもシンプルで、しかし訪ねた者を威圧しない、雰囲気のいい居住空間だ。
壁には額装されたアートが飾られている。それぞれ決して大きくはない、いわば小さなアートたち。行く先々で気に入った作品を購入しては部屋のぴったりな場所に飾り、気分で飾り替えもするのだという。

「私にとってアートは、自分を刺激し、時には考えさせられたり、挑戦を後押ししたりしてくれるもの。ただ美しいだけじゃなくて、物事を違った角度から見るように仕向けてくれる。それがアートの持つマジックだと思うし、アートを買う時は、自分に何かを語りかけてくれるようなものを求めています。部屋にあるのはそう思えたものばかりだから、どれも大切な宝物。例えばジョー・ブラッドリーの作品はミラノに住んでいた頃からの仲で、引っ越す時には共にベルリン行きの飛行機に乗り込んだくらいです」

仕事柄、これまで様々な人たちの暮らしと、そこに飾られているアートを見てきたマルコ。彼はアートが、衣服やインテリアと同じく持ち主のパーソナリティを反映するものだと考えている。
「特別なものではなくて、自分自身の一部を表現してくれるような存在なのかもしれないですね」
ディラン・ソロモン・クラウス

セルバン・イオネスク


ジョー・ブラッドリー
