山羊座の羅針盤
目の前のことに集中する
週冒頭、月が在住するのは、山羊座から見て深い変容を表す部屋、獅子座です。集中力が高まり、面倒に思っていた用事も一気に片付けられそうです。また、これまで学んできたことが血肉になっていると実感するタイミングが訪れるでしょう。
ただし、内面を示す部屋となる射手座で、焦燥の天体・火星がチリチリと燃えています。些細なことに苛立ってしまいそう。さらに、射手座には太陽のほか、人目を引く天体・金星や、コミュニケーションの天体・水星も集まっています。なにかと他人の目線が気になって、自分の噂話などが流れていないか不安になってしまいそうです。
そんなときは深呼吸して、目の前にある仕事や趣味に没頭しましょう。もしくは、あえて正面から周りに応えようとするほうが楽かもしれません。同僚や友人といるときは、目の前のタスクなり遊びなりに100%で取り組み、家に帰ったらゆっくり自分の趣味を楽しむといったスタイルが良さそうです。
考えすぎると行動できなくなってしまうので、「人が想像する自分」を受け入れて、そこに乗っかって前進していくという方法も悪くはありません。
また、山羊座から見て学びの部屋となる魚座で、夢を司る海王星が逆行を終え、順行に戻ります。読書や芸術鑑賞の喜びを感じやすくなります。想像力を刺激するコンテンツに触れ、フィクションの世界に心を遊ばせてみましょう。
全体の空模様
7月以降、夢や無意識を司る海王星が逆行を続けていました。それが、混沌を抱くサイン(星座)である魚座で終わりを迎えます。順行に戻った海王星は、12星座のはじまりのサイン、牡羊座に向かいます。今週は、来年1月後半から2月にかけての海王星牡羊座タームの準備期間となります。
海王星が逆行している間は、ものごとが曖昧なまま進みやすく、夢想がとめどなく広がっていきました。今週からは、夢を現実にするために曖昧さを手放さなければいけません。より良い未来のために、具体的にどんなことができるのか。理論や思想だけでなく、政策や制度の整備などに議論が落とし込まれていきそうです。
それと同時に、価値観が一新されます。魚座での海王星逆行の終了は、物事の終焉を示唆するからです。時代が動くときでもあり、進化に伴う痛みもあるでしょう。ただ、それもすべて「みんなの夢」を運ぶ海王星が発するテーマに応えるもの。思いがけないニュースが舞い込み、「どうしたらみんなが幸せになれるのか」ということが本気で語られます。澱んだ池の奥底に眠っていた花が水面に浮かぶように真実が一気に見えてきて、本当に大切なものに気づくでしょう。
週半ばには、思考やコミュニケーションの天体・水星が海王星に120度でつながります。すると、肩の力が抜けて悩みが整理されていくでしょう。その後水星は射手座に移動。軽快にどこまでも駆けていく射手座のパワーによって、視野が広がり、未来のビジョンがはっきりしてきます。

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