蟹座の羅針盤
堅実に歩を進める
海王星は、物事の輪郭をぼかす性質を持っています。その逆行中は、いろいろなもの曖昧さがいや増して混乱もありました。しかし今週、蟹座にとって将来を意味する部屋、魚座で終わります。なんとなくでしか考えられていなかった未来への期待がはっきり形を取り始めます。深い霧の中で見失った心の灯火を再度見つけ、本当の道だけが残るでしょう。
たとえば「クリエイティブな働き方をしたい」と感じていたとしたら、それが「新製品開発のアイデア出しをしよう」となるのかもしれませんし、「週休4日制を導入したい」と働き方の改革の方に変わるのかもしれません。また、複数の選択肢で悩んでいた人は、今週、取るべき道が浮かび上がって見えてくるでしょう。
今週天体が集合するのは、蟹座から見て日常を表す部屋、射手座です。地道に情報を集め、堅実に動いていくことが開運の鍵となります。意欲の天体・火星も、射手座で穏やかに燃えています。思考を司る水星も射手座にいますが、天王星が90度でつながってきて衝動性をもたらしています。
「ここは私の居場所ではない!」と思い立って、突発的な行動をとってしまいたくなりそうです。ただ、実際には大きな一歩は踏み出しづらいとき。それでも、現実的な目標を見定めていける強みが、今週の星回りにはあります。小さな一歩の重なりこそが成功につながっています。今できることに集中しましょう。
全体の空模様
7月以降、夢や無意識を司る海王星が逆行を続けていました。それが、混沌を抱くサイン(星座)である魚座で終わりを迎えます。順行に戻った海王星は、12星座のはじまりのサイン、牡羊座に向かいます。今週は、来年1月後半から2月にかけての海王星牡羊座タームの準備期間となります。
海王星が逆行している間は、ものごとが曖昧なまま進みやすく、夢想がとめどなく広がっていきました。今週からは、夢を現実にするために曖昧さを手放さなければいけません。より良い未来のために、具体的にどんなことができるのか。理論や思想だけでなく、政策や制度の整備などに議論が落とし込まれていきそうです。
それと同時に、価値観が一新されます。魚座での海王星逆行の終了は、物事の終焉を示唆するからです。時代が動くときでもあり、進化に伴う痛みもあるでしょう。ただ、それもすべて「みんなの夢」を運ぶ海王星が発するテーマに応えるもの。思いがけないニュースが舞い込み、「どうしたらみんなが幸せになれるのか」ということが本気で語られます。澱んだ池の奥底に眠っていた花が水面に浮かぶように真実が一気に見えてきて、本当に大切なものに気づくでしょう。
週半ばには、思考やコミュニケーションの天体・水星が海王星に120度でつながります。すると、肩の力が抜けて悩みが整理されていくでしょう。その後水星は射手座に移動。軽快にどこまでも駆けていく射手座のパワーによって、視野が広がり、未来のビジョンがはっきりしてきます。

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