水瓶座の羅針盤
注目を利用して自らを鼓舞する
水瓶座にとって内省の部屋に月がいる状態で1週間が始まります。エネルギー出力は低めのスタートかもしれません。そのあと極端さをもたらす冥王星が月に重なってくるので、「頑張るしかない」と奮起のスイッチが入りそうです。
仕事を意味する部屋、蠍座では、コミュニケーションの天体・水星と魅力を司る金星とが重なります。職場で注目されるのを感じることがあるでしょう。発言ひとつひとつに気を配らなくてはいけないときです。ただ、周りに見せてやるという気概で仕事に一所懸命取り組んでみると、自分も本当にやる気が高まります。
上弦の月が起こるのは、経済を意味する部屋となる魚座。金銭面での不安や不満が解消されるときです。資産運用の計画を立てるのにも良いとき。仕事でもこれまでの頑張りが評価されます。とはいえ、まだまだ努力は続けていかなければいけません。注目されやすい状況は変わらないので、気を抜くと望まぬ展開へつながります。
ゆっくりと満ちていく月は、仕事の悩みや苦労をなくす道を照らします。ただ、週の初めのうちに自らの内側に入りすぎてしまうと、週後半に投げやりな気持ちが起こってきそうです。今週は、「見た目から入る」が効くため、たとえば、ビシッとスーツを着こなして会議に出れば、自信も育ってきます。
全体の空模様
厳格な老賢者、土星が魚座で逆行を終える今週。これは世界を覆うムードに大きな変化をもたらします。重しが取れ、時代が新しいフェーズへ動き始めますが、次に進むための課題も同時に与えられます。これまで緩められていたものは引き締められ、怠けていた人たちには厳しい結果が待っていそうです。
順行となった土星は牡羊座に移ります。12星座のうちいちばんはじめに来る牡羊座は、リセットやスタートの象徴。ここに土星が来ることで、イノベーションの気運が高まるでしょう。AIの活用がどんどん広がるなか、自分らしく働く手段を探すことになる人も多そうです。
それぞれが本当に大事にしたいものを考え直し、来る時代に備えるタームが始まります。スキルやキャリアを活かして自分をどう完成させていくか、鎧のパーツを一つずつ磨いて丁寧に組み立てていくときとなりそうです。
情報伝達や思考を司る水星の逆行も、今週30日に蠍座で終わりを迎えます。逆行を終える前に愛を司る金星と水星に重なり、そこに拡大の天体・木星と厳しい土星とがそれぞれ120度でつながります。この配置のもとでは、愛について改めて考える人が増えるでしょう。本当に大切な人へと意識を向ける流れが強まり、家族の絆といったものが話題になることもありそうです。
実は、金星は蠍座に在住しているときはあまりコンディションが良くありません。ただ、弱っているときにこそ本質に気づくもの。社会のなかで守りたいものはなにか、ゆっくりと議論が深まる週となります。
Maison Margiela「The Dearest」Vol.2 スタイリスト・林道雄
