獅子座の羅針盤
足場を確認する
週前半、太陽は獅子座にとって居場所や基盤を意味する部屋となる蠍座にいます。思考やコミュニケーションを司る水星は、逆行しながら太陽とすれ違うように射手座から蠍座に移動。しかも、蠍座ではリスタートの力を持つ新月も起こります。
この配置は「過去から未来に何を持っていけるか」を問いかけるもの。これまでうまくいかなかったことを続けたいなら、やり方を変えるべきとき。今週は、ブルドーザーがやってきて今地面の上にあるものを全て取り払い、足場を平らにならしていくようなイメージです。そもそも自分は何のために働くのかといった本質的な問いが、そこから浮かび上がってくるでしょう。
一度やりたいことをしっかり思い出したら、軌道修正をしながら進んでいけます。週後半、太陽は自己表現や楽しみを意味する部屋、射手座に入ります。ここでクリエイティビティが高まり、好奇心もどんどん強まっていくでしょう。楽しみながら進んでいけそうです。
とはいえ、楽しめればそれで全てOKとはいきません。日常のタスクを大事にして、あくまで土台づくりに意識を向けておきましょう。そうでないと、水星の120度でつながるおおらかな木星の影響で、とことん気が緩んでしまいそうです。
全体の空模様
20日に蠍座新月が起こる今週は、全体的に変化の波が訪れる星回り。22日には太陽が開放的なサイン（星座）である射手座に入るので、深い森を抜けるような清々しさが世の中を満たします。
それでも、情報や伝達を司る水星が逆行しながら蠍座に移動するので、まだもう少し木立のなかを進まなければいけません。蠍座は物事の深部を表し、深い関わり合いのなかでの変容を意味します。ここでの水星逆行は、歴史や社会の記憶に意識を向けさせるでしょう。
また、同じ蠍座で起こる新月は、人と人との関わり方のターニングポイントを意味します。他者との関わりを通して新たな自己を発見したり、価値観の変化を経験したりする人も増えるでしょう。中途半端な関係性や、腐れ縁などに区切りがつきます。「自分にとって最善はなにか？」と意識して、自分の軸で考える必要があります。
政治や経済でも大きなうねりが生じるかもしれません。メディアでさまざまな情報が拡散され、なかには世論を扇動するようなものもあるでしょう。海外の出来事が報道され、それに触発される人たちも多くいそうです。ニュースを聞いてどこまで信頼できるか判断するリテラシーが、受け手である大衆側にいっそう求められるでしょう。
ただ、逆行中の水星には改革の天体・天王星が180度でつながります。そのため、イノベーションや斬新な取り組みが世に出てくる可能性も高まっています。
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