射手座の羅針盤
過去の興味を思い出す
行動力に溢れた1週間。むしろ、思いついたら即行動という傾向がいきすぎてしまうかもしれません。その衝動は実は、周りについていけないかもしれないという焦りから生まれています。深い変容を表す部屋となる蟹座に月がいて、心に不安のさざなみを立てるためです。
太陽は内省の部屋にあたる蠍座にいます。勘で動きたくなりますが、勘が当たる運気ではありません。冷静に筋道を立てて考えることが開運に繋がるでしょう。
月は、射手座にとって将来を意味する部屋、獅子座に移動して下弦の月となります。ステップアップしたい気持ちが高まりますが、そこに極端さをもたらす冥王星が180度で繋がっていきます。気持ちに波が出て、「自分ならできる」と「頑張っても仕方がない」という思いが交互に訪れます。変にブーストがかかり、少し強引な営業をかけてしまったり、必要以上の大量な資料を作ってしまったりしてしまうかもしれません。
今週、蟹座では運気を大きく動かす木星が逆行を始めます。かつて没頭していた趣味や夢を思い出すタイミングとなりそうです。何か行動に出たいなら、それに関連する勉強をするなど、なにかしらの専門性を磨いてみましょう。
全体の空模様
水星や木星の逆行に下弦の月など、天球のイベントは多いですが、大きな変動はなく穏やかな1週間となりそうです。ただ、幸運の天体・木星の逆行は過去からの学び直しを示唆するもの。社会全体でこれまでの歩みを振り返りたいタイミングです。
木星が在住するのは、基盤や身近な場所を示す蟹座。ここで「振り返り」というテーマが出るので、地方創生が話題になるかもしれません。地域活性や地方への旅行キャンペーンなども盛り上がりそうです。
また、日本という国や文化の再評価が進みそうです。それと同時に、海外からの旅行者をどう受け入れるかという課題も活発に議論されるでしょう。身近な文化が国際的な文脈でどのように取られているのか、関心を持つ人が増えそうです。
ただ、今週は闘争を煽る火星とコミュニケーションの天体・水星が重なるため、さまざまな意見の対立が起こるかもしれません。しかも、この2天体がいるのは「思い立ったら一直線」な性質を持つ射手座。一方的に主張をぶつけ合う場面が想像されます。
太陽と喜びの天体・金星が入っている蠍座も偏愛を特徴とするサイン(星座)なので、ともすると世論が一気に偏った方向に転びそうです。こんな週だからこそ、視野を広げる大切さが際立ってきます。

Maison Margiela「The Dearest」Vol.2 スタイリスト・林道雄