魚座の羅針盤
新たな知を取り入れる
マイペースに過ごせする1週間。ただ、魚座にとってキャリアを意味する部屋の射手座に意欲の天体・火星が入るので野心は燃えてきます。週の始めはゆっくり過ごそうと思っても、半ばから急にエンジンがかかります。気をつけたいのは、その分衝動性も高まってくる点。焦っているときにふと思いついたアイデアを、きちんと検討せずに採用してしまう……ということが起こりやすい星回りです。勢いで動かないように、目の前の業務に集中しましょう。知性や思考を司る水星も同じく蠍座にいるので、全体を見回しながら計画的に動けます。頭も冴えているはず。
週前半、愛と喜びの天体・金星は、継承を意味する部屋、天秤座に在住。そこにおおらかな木星が90度で繋がってくるので、だいぶのんびりモードが強まっています。ゆっくりするのは良いですが、気が緩んで仕事や家事の詰めが甘くなりがちに。オンオフのスイッチを切り替えるように意識しましょう。週後半に入ると、「遠い世界」を示す蠍座に喜びの天体・金星が入り、好奇心が高まります。とことん打ち込みたくなるものも見つかるでしょう。
魚座から見て学びの部屋にあたる牡牛座で満月が起こり、これまでに見聞きしたことが自分の血肉になっていると実感するでしょう。さらに、改革の天体・天王星も牡牛座にいるので、新しいものを知りたい欲も旺盛に。「ものは試し」といった気持ちで、興味のある分野の本を手に取ってみましょう。今の自分に足りないものを埋めるヒントが見つかりそうです。
全体の空模様
天体の移動が多く、満月も起こるため、運気が忙しなく変動しそうな週です。まず、情熱の天体・火星が4日に射手座へ入ると、開放的なムードが広がるでしょう。射手座はケンタウルスをモチーフとしたサイン(星座)で、どこまでも駆けていく自由さや大胆さを持っています。
射手座にはすでにコミュニケーションを司る水星が在住していて、火星を応援します。意見を主張する気風が強まりそうです。
5日には、地のエレメント、牡牛座で満月が起こり、所有や金銭にまつわる価値観が揺らぎます。とくに、牡牛座が司る衣食住についての意識が変容しそうです。後代に残すもの、残さないものを分別していくことになります。「私にとっての豊かさとは何か?」という問いに答えが出せそうです。今ある豊かさに目を向けましょう。
太陽が在住する蠍座には、7日、愛や価値を司る天体・金星が移動してきます。蠍座は、深い愛情を持つサイン(星座)。自分が受け取ったものを手放したくないと言う執着心が出てくるかもしれません。その気持ちが、射手座にいる火星や水星の開放的なエネルギーとせめぎ合います。
さらに、改革の天体・天王星が牡牛座に入る手前で、火星にぶつかってきます。良くも悪くも、言葉によって現状を壊す力が高まるとき。ちょっとした失言から大きな事故や事件が起こり、ルールの見直しが起こりそうです。
新しく始まった物事で、一見順調そうでもその実構造に問題があったり、一貫性がなく矛盾していたりする点が指摘されるかもしれません。過去の失敗が振り返られることで、この先構築が難しそうなものの歪みも見つかりやすくなるのです。
今週は、風の時代へ本格移行する前の、地の時代の最後の振り返りフェーズ。風の時代は、情報などかたちのないものが主役になっていきます。対して、地は、物質的価値観を象徴するエレメント。今週は、家や土地を含めてなくしたくない「モノ」は何かが見直されるタイミングとなるでしょう。

【最終回】三宅香帆×佐伯ポインティ「ブルータスってこんな雑誌だったんだ」〜『もしもし、ブルータス。』制作現場レポート・2010年代編〜