魚座の羅針盤
荒波にも楽しく揉まれる
戦いの天体・火星が魚座にとって深い変容を表す部屋、天秤座に入ってきます。人と比較するのではなく、自分自身を乗り越えるための戦いが始まります。また、周囲に自分がどんな人間かをわかってもらうための努力も必要になりそうです。
ただ、自己主張が強くなるということではなく、特定の相手に「わかってほしい」と望む気持ちが高まりそうです。火星が天秤座にいると魚座は嫉妬深くなる傾向があるので、心当たりのある人は注意を。
太陽が輝く獅子座は、魚座から見て奉仕の部屋。周りの人のために頑張れるときですが、ともすると相手に振り回されてしまいます。あくまで自発的に動くかたちで、誰かの役に立ちながら自分も楽しむという状況をつくりましょう。
ここ最近、奉仕の部屋で逆行する情報の天体・水星の影響でスケジュール調整に苦労していたかもしれませんが、今週からようやくその乱れが落ち着きます。上司や得意先の都合でなかなか決まらなかった予定が固まってくるでしょう。
内省の部屋にあたる水瓶座で起こる満月は、荒れる海を泳ぎ抜く力を与えてくれます。波は高くても、見上げると空は青く晴れわたっています。「このまま進めばうまくいく」と気持ちに余裕が生まれ、荒波すらも楽しめるでしょう。
全体の空模様
集団のなかでの自分について考えを巡らせる時間が増えそうです。今週起こる変化でまず目立つのは、火星の天秤座への移動。火星の炎が落ち着き、世の中の雰囲気が穏やかになっていくでしょう。
平和な時間が訪れますが、人のために戦おうという機運が高まります。2つのものの重さを比べる天秤をモチーフとする天秤座は、一対一のバランスを探るという意味を持ちます。そのため、ここにいる火星は「個人の尊厳」「対話での解決」へと意識を向けさせるのです。
さらに火星には、社会全体に影響する外惑星(天王星・海王星・冥王星)が3つとも繋がってきます。風に煽られて燃え盛る炎のような、「火星祭り」とも言える配置のもと、人と人が対等に関係し合える世界を目指します。情報を駆使し、頭脳戦を繰り広げることも必要になってきそうです。
また、今週は水瓶座で満月が起こります。これは「自我の再確認」を意味するもの。鳥のように空から世界を俯瞰して、「私の存在とは?」と、自問するでしょう。しかも、この満月には角度を取ってコンタクトする天体はありません。そのため、飾りのない無垢な自分自身を見つめ直すことになるでしょう。
見栄や周囲の期待といった要素を取り払った上での、純粋な自我はどんな姿をしているのか。火星天秤座のテーマとあいまって、今週は、目まぐるしく変化する社会での自身のあり方を考えたいときです。

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