山羊座の羅針盤
余白をつくり、背伸びをやめる
週の始まりに月が位置しているのは、山羊座にとって知性の部屋にあたる魚座。知的好奇心が一気に高まるスタートです。
週半ば、下弦の月は、基盤を意味する部屋となる牡羊座で起こります。過去だけでなく、今の立ち位置を見直してみましょう。家の掃除も良いですし、本棚を整理すると、今の自分に必要な知識がはっきりします。“積ん読”はこの機に手放して、今気になる書籍だけを残しましょう。そうやって余白をつくることで、新しいものを学ぶ意欲も湧いてくるのです。
意欲の天体・火星は、山羊座に対して、遠方や哲学という意味を持つ乙女座エリアに在住しています。長期的な視野を持てて、将来のために無理なく取捨選択ができるとき。楽しみながら、気軽に断捨離を。昔のことを振り返ると、嫌な感情も蘇ってくるかもしれません。けれど、それすらも心のゴミ箱に捨てていきましょう。
交流や対人関係の部屋となる蟹座には、幸運の天体・木星が在住。この配置は「雪解け」のイメージを運びます。春の訪れを迎えるときのように、重荷がなくなり、心身ともに軽やかになるタイミング。過去の自分に別れを告げて、等身大で人と接することができるようになります。考えすぎなくても大丈夫。
全体の空模様
今週からおよそ1カ月は「振り返り」ムードが世を覆います。まずは、情報やコミュニケーションの天体・水星の獅子座での逆行。月の次に地球、つまり私たちに近い惑星の動きは、大きなインパクトを持っています。そして牡羊座では、厳格な土星もまだ逆行していますし、今週は下弦の月も起こります。これらの動きどれもが、「いったん立ち止まって後ろを見よう」と呼びかけてくるものです。
勢いで始めたものを見直す必要を感じそうです。衝動的に入会したジムの解約金がすごく高いと気づくなど、後先考えずに手を出したことで問題が浮上するかもしれません。けれど、見方を変えれば、今週の星々はエラーを指摘してくれているのです。牡羊座は猪突猛進の気質を持つエリア。ここでの土星の逆行や下弦の月は、挑戦に夢中で見えていなかったものに目を向けさせてくれます。そこから、純粋に好きなことだけを選択していけるでしょう。
水星逆行のもう一つの影響は、獅子座の性質を受けて自己主張が強くなること。周りの空気を読めずに発言してしまうかもしれません。自分の正しさを相手に押し付けないように気をつけましょう。太陽が蟹座エリアにいるので、近くにいる人たちを大事にすることで運気を味方にできそうです。

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