突然ですが、七嶋さんが占うのは今週が最終回。今まで読んでくださりありがとうございました!「ブルータス週間占い」はリニューアル予定。新たな装いで再始動します。
獅子座の星模様
空を見上げて
今週20日、太陽が牡羊座エリアを運行し始めます。獅子座にとって牡羊座エリアは「未知を知ること」や「神の啓示を聞くこと」を意味する場所です。
そのため、今週からの1カ月は実利を求めるよりも、知的探究心を満たすために動きたくなるでしょう。自己研鑽や、学びの旅をするイメージです。遠方へ出かけたり、宗教や哲学などに触れたりするのにも良いタイミングです。
また、牡羊座エリアでは水星(知性・コミュニケーション)と金星(愛と喜び)がともに逆行していることから、懐かしい人に会ったり、過去に馴染みのあった場所を再訪したりする機会も増えます。
蟹座エリアを運行する火星(意欲・闘争心)と魚座エリアの土星(節度・社会性)が繋がっています。
いつの間にか周囲が自分のやるべきことをセッティングしているという場面です。違和感を抱いても、流れに乗るしかなさそうです。
海王星(夢とスピリチュアリティ)の影響はポジティブな予兆になって表れそうです。独立して好きな道に進むことを、天に許可されるような気分になるでしょう。
21日、射手座エリアを進む月(感情・ムード)が双子座エリアの木星(成長・拡大)と対向します。この影響で、創造性が高まり、素晴らしいアイデアが閃きそうです。好奇心いっぱいに、ふらりと散歩するのも良い刺激になるでしょう。
今週の全体の空模様
目覚めの予感
「幼子よ
その小さい胸を張って
ぐんと手足をふんばって
生きてゆけ
生きてゆけ
お前をそのように一人ぼっちにした運命を呪い
宿命の翳などに怖(おび)えてはいけない
青空がある
雲がある
海がある」
──田所靖二「幼子に」
今週20日は春分。太陽が牡羊座エリアを運行し始める日です。この10日後の3月30日には、海王星(スピリチュアリティ)が牡羊座に入ります。今週、海王星の移動の影響がすでに感じられるでしょう。
海王星の公転周期は約165年です。ひとつのサインを約13年かけて運行します。魚座エリアの混沌たる原初の海から牡羊座エリアに天体が移ることは、羊水の中でたゆたっていた胎児がこの世に生まれ落ちることに似ています。
「夢だと分かっているけれど、夢から覚めたくない」。「夢だと分かっているから、早く目を覚ましたい」。人それぞれに、もう少しで起きねばならないと予感する、半醒半睡な週になるでしょう。
海王星の“麻酔”がかかっていた期間は約13年。この間に見ていた夢は消えて、新しい光が差し込みます。準備万全ではないとしても、直感に導かれるように、次の旅が始まるのです。
牡羊座エリアには、逆行中の水星(思考・コミュニケーション)と金星(愛と喜び)がいます。そのため、牡羊座のエッセンスである「自分自身」に関心が向きやすくなるでしょう。自分が自分であるためにできることは何だったのかを振り返るときです。
春分は、占星術では「スタートの日」であり、そこからの1年間の運勢を示唆するとも言われています。今回の春分の星の配置を見ると、「自分がどんなフィルターで他者を見ているのかを確認しなければならない」ということが強調されているようです。また、利他的に動けば巡り巡って自分を利すると学ぶことになるでしょう。新しい道に進みたい、新しい人に出会いたい、という気持ちも高まります。
21日は、双子座エリアを運行する木星(成長・拡大)と射手座エリアを運行する月(感情・ムード)が対向し、さながら冒険小説の主人公になったような、ワクワクして飛び出したくなりそうです。

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