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3月3日〜3月9日 天秤座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の天秤座(9/23〜10/23生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / text&edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

天秤座の星模様

調和と勇気

天秤座は自分と周囲との平和を重んじる性質を持っています。しかし、集団の調和を重視するあまり、自分自身の願いを見失うことがあります。

3日、水星(思考)が牡羊座エリアに入り、水瓶座エリアの冥王星(極端さ)とコンタクトすると、天秤座の本心を炙り出してくれる人が現れるでしょう。その人の振る舞いは少しわがままに思えるかもしれません。

しかし、エネルギーを自分のために迷いなく使う姿が輝いて見えます。己の夢を追うと不調和を生むと懸念していたのは、単なる思い込みだったと気がつくでしょう。

今週は魚座エリアを運行する太陽と、双子座エリアの木星(成長・拡大)がぶつかり合います。無味乾燥な業務に嫌気がさし、もっと喜びのある仕事に就きたくなりそうです。そのための資格取得に向けて勉強を始めるのにも良いタイミング。

今週から来週13日にかけて、太陽が土星(節度・社会性)に近づいていくと、集中してこなさなければならない案件が増えていきます。その大部分は人のフォローかもしれません。ただ、頼られて嬉しいときでもあります。

また、牡牛座エリアの天王星(改革)と土星が調和的にコネクトしています。急な変化に戸惑うこともありそうです。勤め先の体制が変わり、本意ではない方針転換をしなくてはならないかもしれません。

今週の全体の空模様

魂が死なないように

「見てください
僕は踊っているんです
燃え上がる車椅子の上で
肩を揺らしています
ああ、こんなに激烈に

どんな魔法も
秘密もありません
ただ、何ものも僕を
完全に破壊できなかっただけ」
──ハン・ガン「車椅子のダンス」抜粋『引き出しに夕方をしまっておいた』(きむ ふな/斎藤真理子 訳)

3日の夕方、思考やコミュニケーションを司る水星が牡羊座エリアに移動し、冥王星(極端さ)と手を結びます。水星は直前まで魚座エリアで海王星(スピリチュアリティ)と重なっていたため、今週は、寝ぼけている状態から一気に覚醒していくように始まります。急に何かに挑戦したくなりそうです。理由もなく焦りで心がいっぱいになるかもしれません。

今週は魚座エリアを運行する太陽と、双子座エリアの木星(成長・拡大)が激しくぶつかり合います。しかし、木星は魚座の支配星なので、この衝突は“良い刺激”となります。

自分自身や、自分が関わる相手を成長させるためのものを見つけるために、幅広く情報収集していくことができるときです。しかし、その情報は虚実入り交じったもののようです。確認をしっかりしていきましょう。また、実行を尻込みしていたことがあれば、勇気が出てきそうです。

太陽は魚座エリアを進み、土星(試練・社会性)に近づいていきます。占星術では、ある天体が別の天体に近づいていくことを“アプライ”と呼び、距離が縮まるにつれこのアプライの影響も大きく出ると言われています(太陽が土星とぴったり重なるのは、来週13日です)。

今週から来週にかけて、自分の魂に正直になろうという思いがどんどん強まっていきそうです。己の本質に誠実なもの、自分が芯から納得できるものは何か理解が深まり、魂を裏切らない選択ができるでしょう。このタイミングでは損得勘定も蹴り飛ばせます。むしろ、愛する存在のために喜んで自己犠牲的な決断をするかもしれません。自分にも大切な人にも最善を尽くすと、誓いをたてるような雰囲気が満ちています。

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