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2月10日〜2月16日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蠍座(10/24〜11/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / text&edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

2月10日〜2月16日の空模様

蠍座の星模様

求道者の背中

12日、蠍座にとって、天の高い位置であり、社会貢献やキャリアを意味する場所で獅子座満月が起こります。2024年8月の獅子座新月からの獅子座満月まで、「堂々とした振る舞い」をテーマにすると良いときでした。蠍座は生まれながらに他者を魅了する力を持っているので、それを意識して使えるように訓練したいときでもあります。

今週の獅子座満月には、「理想を忍耐強く追い求めよ」「不撓不屈で進め」というメッセージが表れています。行動で人を説得していくようなイメージが浮かんできます。黙々と集中して理想のために働けば、それが周囲にも良い影響を与えるでしょう。無限実行の人でいること。

さらに、満月に激しくぶつかる天王星(改革・刷新)には「防衛力を高め、敵対するものには断固として立ち向かえ」という意味もあります。無駄な人間関係を捨てて、本当に大切な人だけを守りたくなるときです。

世界を敵と味方とに分けて考えると緊張感が生まれますが、今週は、その境界に立つ防壁が幸せをもたらしてくれそうです。

太陽は水瓶座エリア後半度数を運行しています。ここは蠍座にとって、「家族と家庭の部屋」であり、基盤や帰属コミュニティを表す場所です。太陽は、牡牛座エリアの天王星とタイトにコネクトしていきます。ライフステージが一気に変わる瞬間が訪れるかもしれません。

今週の全体の空模様

黙々と進む

「私の旅行は長く掛かり、道も長い。

最初の光が輝く車に乗って出掛けて、さまざまな世界の荒野を越えて旅を続け、たくさんの星に足跡を残してきた。

(中略)

そして、最後にもっと奥の神殿に達するまでには、外のあらゆる世界を彷徨わなくてはならない。

私の眼が遠く遥かに迷い歩いたあとで、はじめて私は眼を閉じて『ここにあなたがまします』と言うのだ。

『おお何処に』という問いと叫びは融けて千千の涙の流れとなり、『私はいる』という革新の潮で世界を水底に沈める」



──『タゴール詩集 ギーターンジャリ』(渡辺照宏訳)

今週12日の夜、天の高い位置に獅子座満月が昇ります。空が晴れていれば、輝く満月と西の空にいる火星(意欲・闘争心)と木星(成長・拡大)を見ることができるはずです。

この満月は、古典文学の韻律を奏でています。ストイックで、求道的なパワーに満ちています。そこに見えるのは、灼熱と極寒を繰り返す砂漠を駱駝で旅する姿です。淡々と耐え忍び、感情を抑えて進む様子は、静かな力強さで溢れています。

月の対向にいる太陽には水星(知性・コミュニケーション)が寄り添っています。旅人を支えているのは、自身の揺るがぬ信念です。また、この太陽と月のオポジション(180度)に、牡牛座エリアの天王星(革命)がそれぞれ激しくぶつかっています。

自分の意見や判断が周囲との軋轢を生むとしても一歩も譲らない、そんな頑なさが与えられるかもしれません。固く重い決意のもとに、使命を果たそうとする姿も想起できます。

昨年8月の獅子座新月という“種蒔き”では、いらなくなった殻を破る「内側からの力」が強まるというテーマがありました。自分の意見を熱く語って帰属場所に変化をもたらすことが課題でした。

今週の獅子座満月までの半年間では、自分の内なる声に従って変革を選んだり、チーム内で本音を出し合って状況の改善を進めたりできた人も多いでしょう。公的機関での内部告発や、会社組織の改革が起こったときでもあったはず。ここで炙り出された問題に剛毅果断な姿勢で取り組み、努力することが大切なのだ、と満月は語っています。

「弱きを助け、不正を憎む」という当たり前の社会正義が求められる場面でもあります。

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