水瓶座の星模様
僕が僕であるために
20日、太陽が水瓶座エリアを運行し始め、“主役の1カ月”がスタートします。そして太陽はすぐに、運命や極端さを意味する星である冥王星と重なります。冥王星はドラマティックな展開を引き起こし、そこから何かを与えてくれもすれば、奪っていくこともします。
自分を中心に、嵐(トラブル)が巻き起こりやすいときです。どうしようもないことを見守るしかない状況もあり得ます。諦念が必要になるでしょう。起きた出来事に真剣にコミットメントするしか道はないかもしれません。
太陽が巡る水瓶座エリアは、「自分自身」を表す場所です。普段、鏡なしに自分の姿を把握することは難しいものです。しかし今週は、太陽に冥王星が重なることで、自分が大切にしていて譲れないもの、プライドに関わることなどがはっきりと見えてくるでしょう。心の中の触れられたくない部分が刺激されやすいときです。
けれど、それらの経験を通じて、自身への理解が深まりそうです。己を支える本質的なものと、捨てても構わないものを区別するタイミングです。
魚座エリアでは、土星と金星(愛と喜び)が重なります。人のために自らを差し出せるのであれば、そのエネルギーがぐるりと循環して、別の場所から別の形の良いものとして自分のところに還ってくるでしょう。優しく寛容になれた分、幸運が巡ってきます。
今週の全体の空模様
根底にあるのは人類愛
「批判って、難癖をつけるとか、文句ばかり言う、ということとは違います。正しい批判精神を失った社会は、暴走していきます。批判することは、もっとよくなるはずと、理想を持っているからできること」
──梨木香歩『ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版』
「風の時代」というキーワードを耳にしてきた人も多いかと思います。ここ数年間は、占星術上の時代の変遷期です。今週、とくに、時代を動かすトリガーとなる出来事が起きやすくなるでしょう。
風のエレメントは、思考や言葉、知性やコミュニケーションを司ります。そこには常に、他者に対する「問いかけ」の姿勢があります。双子座であれば純粋な好奇心を備えていて、天秤座であれば社交のために相手に投げる質問が上手でしょう。水瓶座は哲学的な関心を持ち、社会構造や、人類普遍の性質を見つけるための問いを持っています。
20日の早朝に、太陽は水瓶座エリアを運行し始め、すぐさま冥王星(運命)と重なり合っていきます。冥王星は、人知の及ばないものや、激しく極端なものや出来事、奇跡的な偶然、展開などをもたらします。
太陽と冥王星が重なることにより、水瓶座のエッセンスである理想主義、人道主義、人類が普遍的に持っているものについて思考する力が強まります。「我々はどこに向かっているのだろう?」という、人類を見下ろす宇宙人のような視点を得て、俯瞰的な知性で物事を分析していく人が増えるかもしれません。
また、水瓶座が持つのは“頑固さのある知性”なので、他者に迎合したり意見を忖度したりはまずしません。感情よりも論理性を重視する傾向もあります。
今週は、批判精神や反骨精神も研ぎ澄まされ、ロジカルに物事(とくに社会のこと)を分析するには良いタイミングとなりそうです。
成長や拡大を司る木星は双子座にあるため、大量の情報が濁流をなし、世に氾濫しています。そんな中で、太陽が水瓶座エリアを運行すると、川底から砂金を救い出すように、物事の本質を掴めるようになるでしょう。
魚座エリアでは土星(節度・社会性)と金星(愛と喜び)が重なります。魚座のエッセンスには、霊的なものや、目に見えないものも信じる性質が含まれています。この組み合わせからは、祈りの鐘の音のようなイメージが浮かんできます。神や精霊といった存在を心から信じたくなるムードが広がるでしょう。人類愛を感じさせる出来事も起きるかもしれません。
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