山羊座の星模様
リビルドの金槌
31日、山羊座にとって「自分自身」を意味する場所で山羊座新月が起こります。またここは、自分自身の原点となるものがある場所です。
山羊座は効率重視な現実主義者。公益性のあるものや社会構造の基礎部分も司りますが、常に「役に立つか、立たないか」という視点を持っています。
今回の山羊座新月から山羊座満月までの半年間では、自分自身を「役に立たない」とジャッジしてしまいかねません。バージョンアップを考えさせる出来事が起こりそうです。しかし、異なる環境、異なる文化、価値観を持つ人たちと交流することによって、自分が進むべき次のステージが見えてくるでしょう。
新月のアファメーションは「新しい自分にスムーズに移行する」ことを天に宣言してみると良いでしょう。
射手座エリアの水星(思考)と魚座エリアの土星(試練・社会性)がぶつかり合います。さらに土星は、双子座エリアを逆行中の木星(成長)ともぶつかり合います。これらの星の配置により、思いついたことを試しにやってみることで、自分でも知らなかったちょっとした特技に光が当たるかもしれません。
1月3日、金星(愛と喜び)が魚座エリアに入ります。優しい友人との対話を通して、心が柔らかく解けていくでしょう。自分を慈しみ、甘やかす時間も大切です。
今週の全体の空模様
朝陽で解ける呪い
「彼は過去の教訓と未来の夢と共に今に生きたいと思った。なつめやしの風景はいつかは単に思い出になってしまうけれど、今はそれは日陰であり、水であり、戦争からの避難場所を意味していた。きのうの夜は、らくだの鳴き声は危険の合図だった。そして今、なつめやしの林は奇跡を告げるものだった」
──パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』
今週、31日の山羊座新月は、東の地平線にほど近い低い空にあるエリア、占星術で「12室」と呼ばれる場所で起こります。12室は、隠されているもの(オカルト)や、夢のお告げなど、神秘的なものや精神的なものを象徴し、世間から隔絶されたものに関係していると言われています。
12室にはネガティブな意味(隠れている敵・陰謀・恐怖・劣等感)も含まれていますが、そこを光輝く太陽が照らし出します。さらに太陽と月が重なる新月によって、望ましくない要素をも直視することで“呪い”が解けるイメージが浮かんできます。
ここのところ、自分が今いる場所でできることの限界を感じていたかもしれません。今回の山羊座新月では、その打開策を練ることがテーマになります。他者や異文化を理解しようと自ら歩み寄ることがヒントになるでしょう。
また、新月のタイミングの東の地平線には、“幸運の印”が重なっています。そこには、野放図な振る舞いを改めて周りの人を大事にするように、というメッセージが込められているようです。感情をコントロールして、規律を身につけることが幸運に繋がります。一人一人の成熟した精神が、社会を立て直す礎となるようです。
新月は“種蒔き”のタイミングでもあります。ここから半年後の山羊座満月まで、「現状に対する理解と健全な批判をしつつ、社会性や秩序を重んじた世界を目指すこと」がテーマとなるでしょう。
さらに、獅子座エリアを逆行中の火星(欲求)と、水瓶座エリアの冥王星(破壊と再生)が対向しています。前時代的な感覚を持った人たちの価値観が、ドラスティックにアップデートされていくかもしれません。
新月は物事をスタートさせるタイミングとして吉とされています。そして、願い事がすでに叶った形で天に宣誓する「アファメーション」が効果があると言われています。
各星座ごとにテーマが変わりますが、「規範的なものを尊び、成熟した精神を育てる」ということは共通します。宣誓を5~10個、便せんや手帳などに書いて意識することで、半年後の山羊座満月のときにその宣誓が現実になっているというおまじないです。
1月3日、愛と喜びを司る金星が、魚座エリアに移動します。金星にとって魚座エリアは居心地の良い場所であり、そのエッセンスである、ロマンチックな気分や、好きなものに酔いしれる性質が強まっていきます。4日は、この金星に月(気分・ムード)が重なり、リラックスした空気が満ちていくでしょう。
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