牡牛座の星模様
動きながら考える
今週21日までは、射手座エリアの太陽と魚座エリアの海王星(夢・スピリチュアリティ)がぶつかり合います。将来のことを必要以上に考えてしまい、悶々としやすいときです。
加えて、獅子座エリアを逆行中の火星(意欲・欲望)と射手座エリアの水星(思考・知性)がコネクトするため、目上の人から今後の身の振り方について聞かれそうです。考えれば考えるほど、将来どうしたいのかがわからなくなり、 悩みが深まるかもしれません。まずは、今できることに集中してみるのがいいかもしれません。
また、双子座エリアを逆行中の木星(成長・拡大)が水瓶座エリアの金星(愛と喜び)と調和的に繋がります。この影響で、嬉しい仕事が舞い込んでくるでしょう。ただし、木星には魚座エリアの土星(試練)が激しくぶつかってきます。想定以上にプレッシャーのある案件や、体力的に厳しい業務を依頼されるかもしれません。
22日、太陽が山羊座エリアを運行し始めると、天に導かれるかのように直感が冴える1カ月が始まります。これぞ自分が進むべき道!と実感できるかもしれません。また、今週は逆行中の火星と冥王星(運命)が対向し、緊張状態になるため、コンフォートゾーンから出ることを覚悟しなくてはならないかもしれません。 この“足元の揺れ”は、断続的に来年の6月まで続きそうです。
今週の全体の空模様
絶望の先にある希望
「デモクラシイとは、他人が自分と異なる利害や信条をもつという事実を受けいれたうえで合理的な説得と妥協によって殺意のからみあいを均衡させること、他人を《敵》として殺すかわりに数の原理にしたがって行動すること、このルールから出発するものだといえます」
──小池真理子選『精選女性随筆集 倉橋由美子』
16日、それまで逆行運行していた水星が順行に戻ります。水星は、情報や思考の流れ、交通や流通を司っているため、先週まではメールの誤送信や、交通機関の乱れなどが頻発していたでしょう。それが、今週から落ち着きます。
21日まで、射手座最終度数エリアを運行中の太陽は、魚座エリアの海王星(夢・スピリチュアリティ)と激しくぶつかり合います。射手座は冒険を求め、魚座は夢を見るサイン(星座)です。そこに太陽と、物事を拡張させる力を持つ木星が入っているので、少し浮世離れしたロマンティックなムードが強まりそうです。理想を語ることに夢中になり、現実が見えなくなってしまう人も増えるかもしれません。
獅子座エリアを逆行中の火星(意欲・闘争心)には水星が調和的にコネクト。週後半になると火星は冥王星(破壊と再生)と対向していきます。人々の不安を煽り、分断を進めるような言説が広がっていくかもしれません。この星の配置のもとでは、社会の望ましい形について学ぶ必要があると、多くの人が痛感しそうです。
週末の21日は冬至。太陽が山羊座エリアを運行し始めます。冬至は「一陽来復」とも呼ばれており、これは、太陽の力が最も弱まったあとは回復していくだけだ、という意味を込めた呼び方です。陰を陽に転じさせることを祈りたいとき。
今週は陰が極まるような様相を呈しています。不利益を被ることを恐れるあまり、頑なに保守的になる人も目立つでしょう。攻撃性を隠さなくなる人も出てきます。また、権力が濫用され、弱い立場の人はますます辛い状況に置かれるかもしれません。テリトリーの侵害といったことも起きそうです。
みんなが目の前の人を「分かり合える相手」と「分かり合えない相手」とラベル付けしていくようになり、ますます世の中の断絶は進みそうです。しかし、「分かり合えない」という感覚の裏には、どこかで「話さえできれば分かり合える」という慢心があります。今週の課題は、その“幻想”を一度捨てること。
真の意思疎通は存在しないと理解した上で他者と関わると、それぞれに異なる知見や考えを持ち寄って話をすることができます。そこで反論も訂正も健全に行っていくことに意義があります。こうした議論を通して、人は成熟していくのです。
従順さを良しとする価値観を疑い、争ってみること。情熱を失わずに生き、変化を恐れないこと。平和を求めて行動に出ることが、暗闇の中に希望を生み出すことに繋がります。
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