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12月16日〜12月22日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蠍座(10/24〜11/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / text&edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

12月16日〜12月22日の空模様

蠍座の星模様

静かに踊る

今週21日までは、射手座エリアの太陽と魚座エリアの海王星(霊性)がぶつかり合います。突然“モテ期”が始まりそうです。自覚のないうちに人を魅了してしまうのかもしれません。パーソナルな部分に踏み込まれやすくもなる週なので、きちんと公私の別をつけましょう。

獅子座エリアを逆行中の火星(意欲・欲望)と射手座エリアの水星(思考)が調和的にコネクトすることで、過去案件が評価され、再度依頼が来るかもしれません。

また、双子座エリアを逆行中の木星(拡大)は水瓶座エリアの金星(愛と喜び)と調和的に繋がります。知り合いの伝手のおかげで、良い仕事が回ってきそうです。

ただし、木星には魚座エリアの土星(試練)が激しくぶつかってきます。良い噂に尾ひれがついていて、周囲からの期待が大きく膨らんでいるかもしれません。自分にできることとできないことをきっちり説明するようにしましょう。

22日に太陽が山羊座エリアを運行し始めると、好奇心とコミュニケーション力が高まる1カ月が始まります。新しく習い事を始めるのにも良いときです。

また、今週は逆行中の火星と冥王星(運命)が対向します。冥王星が関わるとなんでもスケールが大きくなります。人生設計に関わるような出来事が起きるかもしれません。

今週の全体の空模様

絶望の先にある希望

「デモクラシイとは、他人が自分と異なる利害や信条をもつという事実を受けいれたうえで合理的な説得と妥協によって殺意のからみあいを均衡させること、他人を《敵》として殺すかわりに数の原理にしたがって行動すること、このルールから出発するものだといえます」
──小池真理子選『精選女性随筆集 倉橋由美子』

16日、それまで逆行運行していた水星が順行に戻ります。水星は、情報や思考の流れ、交通や流通を司っているため、先週まではメールの誤送信や、交通機関の乱れなどが頻発していたでしょう。それが、今週から落ち着きます。

21日まで、射手座最終度数エリアを運行中の太陽は、魚座エリアの海王星(夢・スピリチュアリティ)と激しくぶつかり合います。射手座は冒険を求め、魚座は夢を見るサイン(星座)です。そこに太陽と、物事を拡張させる力を持つ木星が入っているので、少し浮世離れしたロマンティックなムードが強まりそうです。理想を語ることに夢中になり、現実が見えなくなってしまう人も増えるかもしれません。

獅子座エリアを逆行中の火星(意欲・闘争心)には水星が調和的にコネクト。週後半になると火星は冥王星(破壊と再生)と対向していきます。人々の不安を煽り、分断を進めるような言説が広がっていくかもしれません。この星の配置のもとでは、社会の望ましい形について学ぶ必要があると、多くの人が痛感しそうです。

週末の21日は冬至。太陽が山羊座エリアを運行し始めます。冬至は「一陽来復」とも呼ばれており、これは、太陽の力が最も弱まったあとは回復していくだけだ、という意味を込めた呼び方です。陰を陽に転じさせることを祈りたいとき。

今週は陰が極まるような様相を呈しています。不利益を被ることを恐れるあまり、頑なに保守的になる人も目立つでしょう。攻撃性を隠さなくなる人も出てきます。また、権力が濫用され、弱い立場の人はますます辛い状況に置かれるかもしれません。テリトリーの侵害といったことも起きそうです。

みんなが目の前の人を「分かり合える相手」と「分かり合えない相手」とラベル付けしていくようになり、ますます世の中の断絶は進みそうです。しかし、「分かり合えない」という感覚の裏には、どこかで「話さえできれば分かり合える」という慢心があります。今週の課題は、その“幻想”を一度捨てること。

真の意思疎通は存在しないと理解した上で他者と関わると、それぞれに異なる知見や考えを持ち寄って話をすることができます。そこで反論も訂正も健全に行っていくことに意義があります。こうした議論を通して、人は成熟していくのです。

従順さを良しとする価値観を疑い、争ってみること。情熱を失わずに生き、変化を恐れないこと。平和を求めて行動に出ることが、暗闇の中に希望を生み出すことに繋がります。

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