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カクテルと器、語りたくなる〈赤兎馬〉とのペアリング

銀座のバー〈bar cacoi〉の店主・大場健志さんに、4種類の〈赤兎馬〉をベースにしたカクテルを考案してもらった。器とのペアリングで楽しむ〈赤兎馬〉の新しい世界をご家庭でも。

photo: Kenya Abe / text: Asuka Ochi

〈赤兎馬〉の魅力を引き出すカクテル

造り手の顔が見える、クラフト感のあるリキュールやスピリッツにも造詣が深い〈bar cacoi〉の大場健志さん。和の素材や手法を用いたカクテルにも定評があり、店のカウンターにはスタンダードな〈赤兎馬〉の赤も揃える。

「普段から〈赤兎馬〉にジンを垂らして、ソーダで割って出したりしていました。〈赤兎馬〉は、すっきりとクリアに飲めて、飲んだ後に「これって芋焼酎なの?」という驚きがあるのが魅力ですね。昔ながらのオイリーな芋焼酎は、お湯割りなどにして食事と楽しむことが多いと思いますが、芋らしさが香りながらも酒質がきれいな〈赤兎馬〉は、冷たくしたり、ソーダで割って洋酒と合わせたりして、和製のオー・ド・ヴィーのような感覚で楽しむことができると思います」

今回はスタンダードな赤のほか、オレンジの玉茜、アルコール度数が20度と低めの青、紫芋を原料とした紫と、4種類の〈赤兎馬〉を試してもらい、それぞれの魅力を引き出すオリジナルのカクテルに。大場さんが店で出すカクテルは、いつも器とのペアリングまで考えられていて、作家による一点もののグラスや陶磁器、時には縄文土器なども用いて、お酒の世界観を拡張することも。〈赤兎馬〉のカクテルについても、それぞれの味わいを広げる、器のペアリングとともに提案してもらった。

「スタンダードな赤以外は初めて飲みましたが、〈赤兎馬〉に通底する繊細な風味のなかに、それぞれ特徴があるのが面白いですね。ボトルの色と味のイメージが、きちんとリンクしているデザインも、わかりやすくていいなと思いました。昔ながらとは違う、現代のスタンダードと呼ぶべき焼酎には、新時代の器を合わせてみました。グラスだけでなく、作家の手の動きが伝わるような磁器や陶器なども使って、器のイメージと麹系スピリッツの柔らかな旨味が合わさるような、四種四様のカクテルが完成しました」

赤兎馬 赤 玉茜 青 紫
それぞれの〈赤兎馬〉の世界観にマッチするグラスで、カクテルを提案してもらった。

大場健志(バーテンダー)
焼酎のほか、日本酒やお茶を使った和のカクテルも得意とする大場さん。

スタンダードな〈赤兎馬〉にひと工夫

赤の〈赤兎馬〉は、福岡をベースとする福村龍太さんの銀彩半磁器で。銀彩と釉薬が溶け合うような器の表情が美しく、見た目に重厚感がありながらも、手にすると軽く、繊細さも同時に感じられる。

「新時代の陶芸家の作品の魅力が、落ち着いたなかに綺羅びやかさもある〈赤兎馬〉のイメージと重なりました。手仕事の器は、持つ位置や口をつける場所によって味の印象も変わります。ロックにした〈赤兎馬〉に、シナモンを少し挽いて振りかけることで、飲み進めるうちに香りと味わいも口の中で変化していく。そんなスパイシーさがアクセントの一杯になりました。家にあるお好みのスパイスで楽しんでもらってもよいかと思います」

優雅に香りを楽しむ

原料のさつまいもにタマアカネも使用した〈赤兎馬〉の玉茜は、金木犀や花の蜜のような甘い香りが特徴的。香りを主役にしたカクテルは、ナチュラルワインを楽しむためのグラスで。

「果肉がオレンジ色をしたタマアカネの香気成分は、ベリーやお茶と風味が重なります。ベリーのほかに、芋にもよく合うバニラの香りのする紅茶と合わせて、繊細な色合いの水彩画を描くように、香りを重ね合わせて奥行きと広がりをつくりました。ほんの少し加えたマデイラは、程よい酸味のアクセントです。紅茶のいい香りと、ワインに引けを取らない芋焼酎の香気成分を味わうために用意したのは、ふくよかなワイングラス。中身は温かいままでも、小さめの氷を加えて常温くらいまで冷やしてもいいですね。昼下がりにビストロでワインを飲んでいるような、優雅な気持ちで楽しんでいただける一杯です」

軽やかな爽快感をそのままに

アルコール度数が20度と少し低めな青の〈赤兎馬〉は、クラシック・バーの定番、氷なしハイボールのスタイルに。

「よりすっきりと爽快で、洗練されたウォッカのようなスムースさのある青は、透き通った水色のボトルのイメージのまま、ソーダ割りに。透明感をキリッと楽しめるよう〈赤兎馬〉を冷蔵庫で冷やして、氷を入れずにソーダを注ぎました。仕上げはレモンピールではなく、少しスパイシーで爽快感があるハーブのタイムをのせ、芋の優しい甘さを引き立てながらグビグビ飲める一杯に仕上げました。グラスは富山で活動するピーター・アイビーさんの作品。宙吹きの手作り感がありながらも繊細で、独自に調合されたガラスの色合いが、焼酎の魅力をダイレクトに伝えてくれます。削ぎ落とされた豊かさを中身でもグラスでも感じるために、家でもシンプルな薄い縦型グラスで」

夜に似合う妖艶な一杯

ふくよかでフルーティな紫芋の〈赤兎馬〉には、ヨーロッパのお酒を使って。美しい姿のグラスで、夜の雰囲気によく似合うカクテルになりました。

「紫芋の〈赤兎馬〉の香りには、どこか妖艶な雰囲気が漂うと感じました。その色からも連想して、かつては媚薬でもあったスミレのリキュールを合わせてソーダで割ってから、昔のヨーロッパの芸術家を魅了したアブサンをフロート。これが、芋の香りにもよく合います。白い膜が張ったようにキラキラと輝く表面に、安眠を誘うハーブ、ラベンダーを浮かべて。グラスは数々のアブサングッズでも知られる、〈P.PCRYSTAL〉のアブサングラスで。焼酎からはイメージできない、深夜にロウソクの灯りで飲むのが似合うようなカクテルになりました」

カクテルベースとしても優秀な〈赤兎馬〉

家庭で手軽に再現できるカクテルから、バーらしい一杯まで、4種類の〈赤兎馬〉で4つの個性あふれる味の世界観を表現してくれた大場さん。〈赤兎馬〉は、カクテルのベースとしても、幅を広げてくれるお酒だという。

「4種類を試しましたが、どれも〈赤兎馬〉共通の味の特徴を残しながらも、それぞれの芋の個性がきちんと感じられるのに驚きました。華やかな香りとともに、焼酎の旨味もきちんと楽しめる、造り手の芸術性、ブレンダーの方々の設計図の美しさが伝わってきます。芋焼酎の良さを残しつつ、グローバル・スタンダードなお酒になっているのもすごいなと思います。カクテルベースとしても使いやすくて世界が広がりますね」