時計も、収納ケースも、手仕事を感じられるものがいい
「せっかく気に入って持っている時計だから、腕から外した後も目いっぱい楽しみたい」という思いから、小林新さんは時計の収納ケースにも“自分好み”を突き詰めている。
人生の一つの目標だったという〈パテック フィリップ〉の「カラトラバ」を手に入れたときは、その収納用に、木工作家の井藤昌志によるブランド〈IFUJI〉のボックスを購入。
「職人の手仕事を感じる、曲げわっぱと機械式時計が合わないはずがない。自分のルーツの伝統が加わると、世界に数ある『カラトラバ』が僕だけの道具に見えてくる。何事も周りと被りたくない意識がこんなところにも表れています」と収納ケースにも強いこだわりがある。

より着用頻度の高い時計は、リビングに置いている箱根寄せ木細工のトレーの上。季節ごとスタメンを入れ替え、一緒に合わせるアクセサリーと並べて部屋にディスプレイする。
「ここはパーソナリティが色濃く表れる場所でもあります」と話すように、30代はもっと権威を象徴するような一本が置かれていたそう。今は、〈オーデマ ピゲ〉の1970年代製のスクエアウォッチのように、「肩肘張らずにジュエリー感覚で取り入れるようになりました。これも大人の余裕かな(笑)」と変化したそう。
毎日一緒に出かけられるのは1本だけだが、残りも部屋のワンコーナーを飾り、一刻一刻と小林さんといい関係が育まれている。

