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世界からお届け!SDGs通信 ミラノ編。障害のある学生へ手厚い援助

毎号、世界中から届いた旬の話題を紹介しているBRUTUS本誌の「ET TU, BRUTE? CITY」から出張企画。世界中の約30都市から、今一番ホットなSDGsに関する取り組みをお届けします。今回はミラノから!

text: Shiho Sasaki / edit: Hiroko Yabuki

ミラノを州都とするロンバルディア州が
障害のある学生へ手厚い援助

ミラノを管轄するロンバルディア州は、他州と比較すると、視聴覚障害者への支援が格段に手厚いことで知られている。視覚障害のある学生が平等に就学できる体制を整えるため、財政支援の年間予算を約15億円に設定し、学生一人に対し最大年間7400ユーロの費用を捻出。ハード・ソフト面ともにサポート体制を強化しています。

具体的には、校内のバリアフリー、通学に必要な送迎車の手配をはじめ、学校内における食事や生活のサポートスタッフを配置。教育面では「自律性のある個々のコミュニュケーションが図れること」が目標。 個々の学生の身体的状況に合わせて、学習方法を調整するサポート教師と、精神面を支えるコミュニケーションアシスタント(週3〜11時間、1時間につき21ユーロの費用が目安)の2層構造で、学習および心のケアの充足ができるよう、個別に対応する。

経済的に困難な状況にある学生への支援策も実施されており、教科書、技術機器、教育ツールの購入費の支給や、成績優秀者への奨学金制度も。21歳までの学生に対し、年間200〜500ユーロが教材費用として捻出される。いずれの支援も公募制で、居住する自治体による審査により援助の可否と個人別の予算が決定される。