〈シックスセンシズ 京都〉で叶える、自分と向き合う京都の旅

世界各地で多彩な20のホテルブランドを展開し、旅の選択肢を広げる「IHGホテルズ&リゾーツ」。その自然派ラグジュアリーブランドであり、ウェルネスとサステナビリティを軸とする〈シックスセンシズ〉。その日本唯一となる〈シックスセンシズ 京都〉が、京都・東山に開業したのは2024年のこと。泊まることそのものが旅の目的となる、その魅力を今、紐解きたい。

photo: Yoshiko Watanabe / text: Mako Yamato

「IHGホテルズ&リゾーツ」と、旅の理由になる自然派ブランド

「IHGホテルズ&リゾーツ」は、世界100カ国以上で6,600軒を超えるホテルを展開する、世界最大級のホテルグループ。旗艦ブランド〈インターコンチネンタル〉をはじめ、滞在する街のストーリーを楽しめる〈ホテルインディゴ〉、ビジネスやレジャーに幅広く対応する〈クラウンプラザ〉など20のブランドを揃え、旅の目的やスタイルに合わせた多彩な滞在を提案している。

そのひとつが〈シックスセンシズ〉。ウェルネス(健康)やサステナビリティ(持続可能性)という言葉がまだ一般的でなかった1995年に、モルディブに開業したのを皮切りに、自然と共生するラグジュアリーを提案し続けてきた。全世界に27あるホテルのうち、〈シックスセンシズ 京都〉はローマに続く2番目の都市型スタイル。蓮華王院(三十三間堂)や豊国神社、京都国立博物館などに囲まれた歴史と文化が入り交じる東山に位置し、京都駅から車で10分ほど。足を踏み入れた瞬間に喧騒は遠のき、非日常がもたらされる。それは静寂の中に身を置くことで感覚を整え、本来の自分自身を知り、つながる体験を得る場なのだ。

二十四節気に合わせ、体を労る食体験

「Eat With Six Senses」をコンセプトに掲げる〈シックスセンシズ〉にとって、食は欠かせないウェルネスの場。シーズナルダイニング〈Sekki(節気)〉では、その哲学をオールデイで体感できる。キッチンを率いるのは、名だたるホテルで活躍してきたエグゼクティブシェフの宍倉宏生さん。ここでは1年を24に分ける二十四節気を基に、メニューを暦に合わせて更新。京都の地の恵みを、もっとも力強いタイミングで料理に仕立てている。それを支えるのが信頼を寄せる生産者たちだ。伏見〈ヤマダファーム〉や大原〈つくだ農園〉の無農薬野菜、宮津から届く魚介など、地産地消で育まれた素材は宍倉さんの創作意欲を刺激。素材と真摯に向き合うことで生まれる、コンテンポラリーな一皿が日々送り出されている。

そのらしさは、朝食ビュッフェからも伝わってくる。フルーツや野菜、スパイスを合わせたジュースから始まり、丹波黒豆のフムス、ビーツのローストなど野菜はふんだんに。メインはエッグベネディクトなど9種類から2皿を選び、副菜は好きなだけ。隣接するガーデンの養蜂で採れた蜂蜜や、米粉やグルテンフリー対応までが並ぶペストリー、自家栽培のハーブティーと、オリジナリティの高さは群を抜く。

さらに隣接する豊国神社の敷地を借りて無農薬で野菜やハーブを栽培し、料理へと活用。調理では廃棄ゼロを目指し、野菜ジュースの搾りかすをクラッカーにしたり、コンポストも循環の一部に組み込む。コーヒーかすを利用して行われるきのこ栽培にも賛同し、館内で出たかすを提供。そこで育ったきのこが再び料理となり、循環を生み出す。ラグジュアリーホテルのイメージを軽やかに超える活動こそが、〈シックスセンシズ〉の食体験を支えている。

館内にあるカクテルバー〈Nine Tails(ナインテイルズ)〉にも、その世界観は貫かれている。伝統的な薬店の百味箪笥をモチーフにしたバックバーには、100種類以上の国産ウイスキーやスピリッツがずらりと並ぶ。アルコールを楽しむのはもちろん、注目すべきはモクテルの充実ぶり。大葉とカルダモンや蕎麦茶とバニラなど、個性あるボタニカルシロップをベースに、季節の果物やハーブなどで香りを重ねた一杯は、じっくり時間をかけて向き合いたくなる味わいだ。あえてアルコールを選ばないという選択肢も、バーで過ごす時間の新たな楽しみを教えてくれる。

〈シックスセンシズ 京都〉だからこそ、ウェルネスを

〈シックスセンシズ〉が〈シックスセンシズ〉たるゆえんは、館内の隅々まで息づくウェルネス体験にある。なかでも象徴的なのがスマートテクノロジーと伝統的ヒーリング、さらに日本の禅文化を融合させた〈シックスセンシズ スパ 京都〉のラインナップだ。これを体験せずには〈シックスセンシズ〉に滞在したとはいえないほど。

地下1階フロアの半分以上を占める〈シックスセンシズ スパ 京都〉は、温浴施設、サウナ、プール、センサリースタジオなど充実の設備が揃っている。まず体験するのは、日本ではここだけという機器を使ったウェルネス スクリーニング。手足を専用端末に置くと体内がスキャンされ、その結果に沿った最適なトリートメントが提案される。

施術内容も多彩。シンギングボウルや銅鑼の共鳴で五感に働きかけるサウンドヒーリング、体温と同じ水温の専用プールで受ける水中ボディワークのWATSU(ワッツ)、ゼログラビティチェアなど最新機器で体の緊張や疲労をほぐすバイオハック リカバリー ラウンジ、東洋医学に基づく鍼灸、ヨガ、ボディトリートメントや睡眠の質を改善するプログラムと、そのメニューは40種類以上。〈アルケミーバー〉では、天然素材を用いたバスソルトやハーブバーム、スクラブ作りを通じて、身近な素材を活用する楽しみを体験できる。宿泊者向けに無料で開催される日替わりのウェルネスアクティビティも用意され、ゲストはそれぞれのペースで体と心を整え、ウェルネスの世界に浸ることができるのだ。

ただ泊まるだけではない、京都で自分に還る時間

館内に足を踏み入れると、まず〈シックスセンシズ 京都〉のシグネチャーセントが出迎えてくれる。雨上がりの鞍馬山を思わせる清らかな香りに、檜や北山杉、黒文字、カルダモンが重なり、世界観へ自然と誘う。ウェルカム リチュアルとしてオリジナルの塗香(ずこう)が用意され、粉状の香を手で馴染ませれば、すっと心が整う。

全81室の客室もまた、滞在を目的にしたくなる要素に満ちている。階層ごとにそれぞれの庭に面した部屋も多く、窓の外に目を向ければ庭や緑を感じられる仕立て。その眺めはここが街中であることを忘れるほど。木の温もりに包まれる落ち着いた空間は、刻々と移り変わる日差しや簾ごしの光で表情を変える。テラスに出れば水の流れる音が心地よく耳に響き、ただ過ごす時間さえも、緩やかにウェルネスにつながっている。

プライベートな日本庭園を持つ「プレミアム スイート ガーデン ツイン」は、京都らしい風情を外に出ることなく堪能できるスイートルーム。

バルコニーへ続く大きな窓のある「デラックス キング」は、ベッドボードに日本の伝統工芸を遊び心とともに取り入れた回転式のパネルが備わる。片面は朱の漆から着想を得たデザイン、もう片面は麻の葉文様が描かれ、触れて返すことで空間の印象を変える、体験するアートとなっている。

京都に旅しながらあえて街には出ず、自然と調和する空間で過ごす。地元の食材で作られた料理を味わい、ウェルネスプログラムに身をゆだねる。日常の慌ただしさから離れ、自分の感覚や体の声に耳を澄ませることで、心と体を整える滞在。環境に配慮しながら自分を大切にする、そんな新しい豊かさを知るひとときだ。

中庭
地下2階とは思えない光と緑に満ちた中庭は、ランドスケープ集団のプレイスメディアが手がけた。

「IHGホテルズ&リゾーツ」だから叶えられる、自分を癒やす宿

日本で10のホテルブランド、約60軒のホテルを展開する「IHGホテルズ&リゾーツ」なら、自分を癒やすための旅ができるディスティネーションがまだまだある。例えば、〈ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ〉。別府湾と市街地を一望できる高台に、インフィニティプールや露天風呂を備えたラグジュアリーリゾート。「美肌の湯」として知られる別府八湯のひとつ、明礬温泉の泉質を使用しているほか、タイ発のラグジュアリースパブランドによるハーンヘリテージスパを併設。心身を整え、深いリラクゼーションと活力を得られるステイができる。

さらには、日本を代表するもう一つの温泉地箱根には〈ホテルインディゴ箱根強羅〉もある。すべての客室にプライベート温泉を備え、館内には、水着着用で利用できるサーマルスプリングがあり、歩行浴やサウナなど多彩な温浴設備を完備。レストランでは箱根や足柄地域の食材や水を用いた料理を提供し、温泉地の伝統と自然に触れながら心身を解きほぐす癒やしの滞在を叶えられる。

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