みんなが何を考えているか。人の言葉に耳を傾ける
楽曲を提供する時に、気をつけることは2つ。まず、アイドルとは光であり希望だと思っています。なので、その光がいろいろな角度で輝くように、メロディを添えています。
次に、ファンの方に喜んでもらえること。応援する人がいてこそ成り立つエンターテインメントなので、アイドルを取り囲む世界を作るファンの皆さんの元に、どんな音楽を届け、それぞれの生活圏にどう入って、どんな楽しみ方をしてもらえるのか。そういうことを想像しながら音楽を作っていますね。
よく「楽曲のインスピレーションをどこから得るか?」という質問をされますが、私のアイデアの源泉は人と会って話すこと。飲み会へ出かけ、たわいもない一言へ耳を傾けたり。皆さんの表情が知りたくて、あえて電車で歌詞を書いたりもします。
話し方やコミュニケーションの方法は、世代によって異なっているし、どんどん変化していく。なるべくたくさんの状況を経験することで、多くの人の心に刺さる音楽が作れると考えているんです。みんながどんな音楽を聴き、どんな気持ちになりたいのか。どういうメロディや言葉を欲しているのか。なるべく感じ取って、制作したいと思っています。

感覚をアップデートする方法として、海外で開催されるライティングキャンプへ参加しています。世界中からアーティストや作曲家や作詞家、ビートメーカーらが参加し、共同で楽曲を制作していきます。2025年だけでも10回以上行きましたね。文化を超え、さまざまなアイデアが飛び交って、すごく刺激があるんです。
岡嶋かな多の印象深い3曲
2025年の韓国発5人組アイドルグループの日本デビューシングル収録のバラード。「非常に重いテーマで、難しい制作でしたが、この曲で救われる人がいるはずだと信じて作りました」
2025年の「MONTAGE」に収録。「レコーディング直前まで歌詞の制作を追い込み、歌録(ど)りでは、誰よりストイックに録り続けるなど。その姿勢に“これぞアイドルの鑑だな!”と感服しました」
SNSで大流行し、流行語大賞にもノミネート。「女性の自己肯定感を高める楽曲がこんなにあるなら、男性版もあっていいと思って。日本は褒め合う文化が少ないので、もっとみんなで褒め合いたい」