スターシェフたちの味が、スタイルとお財布に合わせて楽しめる
「トレンドは、カジュアルでありながら洗練された体験。ファインダイニングはハードルが高いけれど、特別な体験をしたい人のために」と、語るのは〈ル・ドゥー・カーン〉のトンシェフ。そんな需要に応えるための戦略は理由の一つだが、それだけではない。「別の切り口の店を持つことで発想が刺激される」と話すのは〈ナワ〉のジョーシェフ&星野早紀シェフ。探究心あふれるシェフたちにとって、新たなダイニングは表現の場であり挑戦の舞台。
ジョーシェフ&星野早紀シェフの多彩なダイニング

カフェ〈Sàat〉
ココナッツを主役に据えたカフェが2025年4月に誕生。指揮を執るのは、「海外出張を重ねる中で、タイのココナッツのおいしさと重要性に気づいた」という早紀さん。ココナッツ研究者を訪ねて出会ったのが、芳醇な香りと味に優れた分厚い果肉のホワイトクライド種。その稀少なココナッツを使用し、スイーツから軽食までを揃える。
ストリートフード〈Samlor〉
屋台料理を遊び心と確かな技術でアップデート。ジャスミンライスの上にのったふわふわの卵を割ると、中からとろりと卵黄があふれ出る名物のサムロー・タイ・オムレツ380฿。タイ人が日常的に食べる卵料理・カイジャオも、ミシュランシェフの手にかかればクリエイティブな一皿に。
ファインダイニング〈Nawa〉
1ツ星の前職場〈80/20〉を離れた後、「再びチャレンジしたくなった」ジョー&早紀シェフにより2023年に開店。1年足らずで1ツ星を獲得。タイ伝統料理をベースに和や仏の技法を取り入れ再構築した、季節感を味わえる13~14皿。
炭火焼き〈Kwann〉
2人にとって初のホテルダイニングは、炭火焼き・スモークがテーマ。「もともとBBQのような豪快な料理が好きなんです」(ジョーさん)。
ビストロ〈Verlan〉
カナダのフレンチ出身の2人の原点回帰となるビストロ。熟成後にロンガンの木でスモークしたローストダック880฿は人気の一皿。得意とする発酵や熟成の技法を巧みに操り、タイ産食材を小粋な料理に。
スターシェフたちのカジュアルダイニング
〈Samrub Samrub Thai〉プリンシェフの〈Vilas〉
伝統に根ざしつつ、外国からの食材や技術も取り入れて進化させた創作タイ料理を提供。「タイ料理の歴史や文化を追求するのが〈Samrub Samrub Thai〉なら、より自由に料理を表現できる実験場が〈ヴィラス〉」(プリンシェフ)。隠れ家バー〈KU BAR〉と考案した、タイ産ブランデーのカクテルも好評。
〈Le Du〉トンシェフの〈Le Du Kaan〉
「調理や盛り付けで表現は膨大。愛される味を違う角度で届けたい」(トンシェフ)。そんな思いで、開店した〈Le Du〉のカジュアルな“拡張版”。タイ国内から食材を厳選し揃え、〈Le Du〉の流れを汲む伝統料理を、より親しみやすい形で、アラカルトで提供。
〈Potong〉パムシェフの〈Khao San Sek〉
店名は“米に魔法をかける”という意味。タイ中華を再構築した料理で知られるパムシェフが新たに手がけるのは、ご飯に合うタイ料理。タイ料理の重要な要素である唐辛子、ココナッツ、ナンプラー、パームシュガーのいずれかが、必ず使用される。全土を旅して探し当てた究極のジャスミン米とともに味わいたい。























