3つのポイント
1.野放茶や自然農法の茶葉で作った一杯を提供
2.ティーハンターが発掘した稀少な茶葉を使用
3.モクテル専門の人気バー〈一時無酉〉の姉妹店
グロサリーに昼飲み、フードデザイナーが考える新しいバーの形
信義安和駅周辺は洒落たバーが数多く集まるエリア。ここに昨年5月にオープンしたのが、ティーカクテル専門のバー〈芏 Astēa〉だ。店主の黃心皓(ホワン・シンハオ)はマレーシア出身の若きバーテンダー。アジア初のモクテルバー〈一時無酉(イースーウーヨウ)〉を創業した経歴を持ち、注目を集めている存在だ。

お茶愛好家だった母親の影響を受け、幼少期から中国茶に親しんできたという黃。この店を「お茶のラボラトリー」と位置づけ、独創的なモクテルやカクテルを作り上げている。使用するのは肥料や農薬を使わずに育てられた「野放茶」や、自然農法で栽培された茶葉。知り合いのティーハンターが特別なルートで入手したり、茶農家に依頼してカスタマイズしたりと、どれも貴重なものばかりだ。
この日の一杯は、新北市・坪林産の炭火焙煎した包種茶をベースに、ゲヴュルツトラミネールの白ワインを合わせたカクテル。ほのかに燻(いぶ)した香りの奥に、熟したフルーツを思わせる甘酸っぱさが広がる。

台湾を代表するチーズ工房〈慢慢弄(マンマンノン)〉のスモークモッツァレラとドライイチジクの串刺しや、ミシュラン1ツ星を獲得した〈MINIMAL〉のジェラートを使った一皿など、おつまみやデザートも斬新なメニューが揃う。
今後はコーヒーやカカオをテーマにしたモクテルバーの開設も視野に入れていると語る黃。日本への展開も含め、その動向からますます目が離せない。



