【今日のギフト】在来茶を味わうアイス最中。〈松崎冷菓〉の茶の葉アイスもなか

あの人の笑顔が見たい。お世話になっている友達や家族、恋人に贈りたい、ちょっと楽しいプレゼントを毎日紹介。

photo: Shu Yamamoto / text & edit: Yoko Fujimori

連載一覧へ

お茶とアイスを愛するあの人へ
在来茶の“茶葉を食べる”アイス最中

〈松崎冷菓〉の茶の葉アイスもなか

昭和12(1937)年創業、室戸岬に程近い海辺の街で、アイスクリームを作り続ける〈松崎冷菓〉。信頼する生産者から届く新鮮な低温殺菌牛乳を軸に、〈田野屋塩二郎〉の「完全天日塩」や無農薬の柚子など、地元・高知産の自然素材をふんだんに使用。着色料や安定剤など添加物は極力使わず、安心&真摯なアイスクリーム作りを貫く老舗メーカーだ。

そんな〈松崎冷菓〉には、在来茶を100%使用したアイス最中があることをご存知だろうか? その名も「茶の葉アイスもなか」。在来茶とは、「やぶきた」などの挿し木苗で育てる改良品種に対し、実生(みしょう)と呼ばれる茶の種から自然に育った茶樹で作るお茶のこと。現在国内で生産される緑茶の大多数が改良種のお茶であり、在来茶はわずか1%ほどだとか。

実は20年ほど前から高知県産の在来茶「りぐり山茶」を使ったアイス最中を作っていたのだが、生産量の減少により、新たに福岡〈楠森堂(くすもりどう)〉の茶葉を使用し、2025年にリニューアル。福岡県のうきは市で江戸時代末期から約200年もの歴史を紡ぐ〈楠森堂〉は、在来種の茶葉のみを育てる全国でも非常に希少な茶園だ。

そもそも在来茶の茶葉を使う理由は、“お茶の葉を食べるアイス”がコンセプトだから。〈松崎冷菓〉の松崎寛己社長曰く、「在来茶は苦味や渋味が際立たず、〈楠森堂〉のリーフはそのまま食べられる上品さと深みがあるから」。茶葉の歯ごたえを損なわなぬよう、もなか種に挟む直前に茶葉を手作業でアイスに混ぜ込むなど、大手メーカーにはできない細やかな工夫が隠れている。

確かに、「茶の葉アイスもなか」は爽やかな茶葉の風味が広がりながら苦味にキツさがなく、まろやかな余韻とともにスーッと喉の奥へと溶けていく。希少性だけではない、まさに在来茶だから作り得る清涼で健やかなおいしさ。アイスクリームと茶葉、2つの真摯な作り手の出会いから誕生した、アイス最中の名品だ。

連載一覧へ

FEATURED MOVIES
おすすめ動画

BRUTUS
OFFICIAL SNS
ブルータス公式SNS

FEATURED MOVIES
おすすめ動画