私が好きな冒険の本と映像。植物探検家・長谷圭祐

五感を解き放つ大自然へ、たった一人で孤独と向き合う旅へ、世界の裏側にあるリアルを求めて……。人はなぜ、冒険に惹かれるのか。その答えを求めて、冒険好きの長谷圭祐さんに、一番好きな冒険作品を教えてもらいました。観るだけで、読むだけで、心沸き立つ作品。あなたの常識を覆してくれる冒険作品がここに!

illustration: Ryo Ishibashi / text & edit: Emi Fukushima

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未知なる土着の生態系に“一番乗り”で対峙する

インターネットが発達した今の時代は、どんな僻地へ赴く際にも事前情報を得られる場合がほとんど。だからこそ逆に、テクノロジー発達以前に行われていた、身一つで挑むプリミティブな冒険にロマンを感じます。植民地化が進んだ時代を踏襲しているかのようにも思える映画『アバター』はその一つ。

主人公が自らの意識を接続した「アバター」を介して、衛星パンドラの森の中で、土着の未知の植物や生き物と戯れる場面には、手つかずの自然に足を踏み入れた人だけが得られる感動が詰まっています。

また実家の押し入れで偶然見つけて一気読みしたのが漫画版『風の谷のナウシカ』。ナウシカが戦いの旅に出るために、大切にしてきた「腐海」の植物を育てる秘密の温室を閉じる場面が心に留まりました。冒険のためには、何かを手放し、リスクを背負わないといけない。そんな覚悟を要することも、前時代の冒険の醍醐味です。

『風の谷のナウシカ』著:宮崎駿
『風の谷のナウシカ』
1984年の同名アニメーション映画の原作漫画。高度産業文明が滅亡してから1,000年後を舞台に、少女ナウシカは人類と自然の共生の道を探りさまざまな試練に立ち向かう。全7巻。著:宮崎駿/徳間書店/605円〜。

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