写真展「unbewitched」。ロシア人写真家クリスティーナ・ロシュコワが映し出す、“夢からさめた世界”

写真展「unbewitched」。ロシア人写真家クリスティーナ・ロシュコワが映し出す、“夢からさめた世界”

ロシア人写真家クリスティーナ・ロシュコワ(Kristina Rozhkova)による写真展が、2026年3月20日から4月13日にかけて、渋谷PARCO4階〈PARCOMUSEUM TOKYO〉にて開催される。

クリスティーナ・ロシュコワは、BRUTUS.jpの連載「流行写真通信(第17回)」でもインタビューに答えてくれた、世界的に注目を集める女性写真家。ロシア国内を拠点としながら、国際的な雑誌での作品掲載や、国外での写真集発売を精力的に行なってきた。彼女が日本で写真展を開催するのは2度目。今回の展覧会と同名写真集の発売を記念した、大規模な展示となる。

そのタイトルは「unbewitched/アンビウィッチド」。高度経済成長を経て「アンビウィッチド(魔法が解かれた、夢からさめた)」となった今の社会の、タフなリアリティと、夢からさめても(なお)求めるファンタジーが表象される。

雑誌『IMA』(Vol.41号)の中で、ライター・阿久根佐和子は次のようにロシュコワを評している。

「ロシュコワが少女たちに向けたのは、讃美と憧憬の視線なのだとわかる言葉だ。自分がすでに通り過ぎてしまった、「ほとんど子ども」と「ほとんど大人」のあわいにいる少女たち。はかない境界線を綱渡りしながら発光しているような彼女らを見るその視線に、しかし“愛おしさ”(たとえば川内倫子に感じるような)もなければ、逆に“冷酷さ”や“距離感”(アーバスに通じるような)も、もっというならば“エロティックさ”(大勢いますね)も混じっていないことが、ロシュコワのなんとも不思議で現代的な才能なのではないか」

少女や少年、恋人たち、性的少数者へ深い親密さをもって向けられるロシュコワのまなざしは、「リアリティ」と「ダーク・ファンタジー」の双方を以って、世界の読者を惹きつける。緊張感と親密さをあわせ持つ世界を、この展示で体感してほしい。

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