〈パネライ〉の原点回帰、新生ルミノールのデビュー

〈パネライ〉2026年春の新作は、まさに“らしさ”全開というべきモデルとなった。新たにデビューした3つの「ルミノール」のルーツとそこに込められた意味について、同社でマニュファクチュールを指揮する、ジェローム・カヴァディーニが語る。

text: Norio Takagi

〈パネライ〉2026年新作は、まさに“らしさ”全開であった。これら3つの「ルミノール」は、いずれも自社製手巻きムーブメントを搭載し、日付表示がない。こうした選択は「機能的なデザインのルーツに立ち返った結果」だと、マニュファクチュール(工房)責任者のジェローム・カヴァディーニは説明する。コレクションのルーツは、1960年代にイタリア海軍向けに製作されたミッションウォッチであると、ファンはよく知る。

「その初代である“Ref.6152/1”の特徴を現代的な視点で再解釈することで新作は誕生しました。歴史的な真正性を確保するためにも、手巻きキャリバーの搭載は不可欠。そして日付表示がないシンプルで明瞭なダイヤルデザインの決定にもつながりました」

ルミノールデストロPAM01732
ルミノールデストロPAM01732
左腕に水中コンパスなどを装着していた海軍潜水士のために製作された“レフトハンド”の新作が、久しぶりに登場した。新色マットブルーのダイヤルカラー以外は、当時の姿が忠実に再現される。3日巻きCal.P.6000を搭載。径44㎜。手巻き。SSケース。1,364,000円。

ヘリテージに忠実である一方、グレードが異なる2種のチタンを融合させた新素材にも挑んでいる。

「グレード2と5のチタンを組み合わせて鍛造することでグレード間に完璧な冶金結合が確保され、耐蝕性が格段に向上しました」

これは海軍向けミッションウォッチ用として、まさにふさわしい。「海軍との歴史こそが私たちを時計界で際立たせ、新作を真の“ツールウォッチ”とするのです」

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