【今日のギフト】モカ色の渦巻きに宿る職人の技。〈S.Weil by HOTEL NEW GRAND〉のモカルーロ

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photo: Shu Yamamoto / text & edit: Yoko Fujimori

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ロールケーキを愛するあの人へ
ホテルの歴史が息づく懐かしくも新しい味

〈S.Weil by HOTEL NEW GRAND〉のモカルーロ

1927(昭和2)年開業、横浜・山下公園のアイコンとして愛され続ける〈ホテルニューグランド〉。2024年4月にオープンした直営ショップ〈S.Weil by HOTEL NEW GRAND〉は、初代総料理長サリー・ワイル氏によって考案された洋食メニューをはじめ、自家製パンや焼き菓子、コーヒーなどが揃うホテルの食文化を伝える“横浜みやげの新たな発信地”だ。

店名はサリー・ワイル氏の弟子・大谷長吉氏が1951年に開業したフランス菓子店〈エスワイル〉から命名。この〈エスワイル〉の看板商品だった、コーヒー風味のバタークリームを使ったロールケーキ「ルーローモカ」のレシピを受け継ぎ、今の時代に合わせて新たにアレンジしたのがその名も「モカルーロ」だ。

その特徴は薄く均等に巻かれた側面の美しさ。スポンジ生地はビターな香味の“カラメルカフェ風味”で、艶が出るほど丹念に混ぜ合わせ、高温&短時間で焼き上げることで何層に巻いてもひび割れないしっとりとしたテクスチャーに仕上げている。そしてモカクリームには〈S.Weil〉のオリジナルブレンドのコーヒーを使用。コーヒーのアロマが豊かに香り立つバタークリームは、どこか懐かしく、かつ軽やかな後味からはアップデートされた洗練を感じさせる。

「モカルーロ」は要冷蔵。冷やすことでバタークリームの硬度が増してサクッときれいにカットできる。ひと口頬張ればビター感を纏ったシルキーな生地がはかなく消え去り、モカクリームのひんやりとした口溶けとアロマの余韻にうっとりとなる……。有塩バターのほのかな塩味もアクセントに。シンプルなルックスだからこそごまかしが利かない、細部まで職人の仕事が宿る名品だ。

また、ショップのオープンに合わせ、ロゴやパッケージデザインも全て新調。三宅瑠人氏・岡崎由佳氏によって手がけられた、ワイル氏の横顔とカリグラフィーで表現されたロゴやパッケージデザインの完成度の高さも、この店の大きな魅力だ。

ちなみに「モカルーロ」は横浜らしい土産品を認定する地域ブランド「ヨコハマ・グッズ 横濱001」の食品部門で、最新である第21期の「横浜市長賞」を受賞。まさに地元お墨付きの横浜みやげ。クラシックホテルファンの友とゆっくり語らいながら、味わいたい。

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