混ざり合うことで新たな価値が生まれる「チャンプルー文化」
食と器を中心に沖縄の魅力を紹介するイベント『ニューチャンプルー沖縄』が、2026年3月13日(金)より〈ビームス ライフ 横浜〉にて開催される。アイテムを提案するのは、「デザインとクラフトの橋渡し」をテーマに、日本各地から集めた衣食住のアイテムを揃える〈BEAMS〉発のレーベル〈fennica(フェニカ)〉と、ビームススタッフ個人の目利きでさまざまな食アイテムをキュレーションする〈B印MARKET-FOOD-〉だ。
沖縄は、日本文化とアジア文化が混ざり合った「チャンプルー文化」を育んできた。チャンプルーとは、「ごちゃまぜ」を意味する沖縄の方言。異なる文化や価値観が混ざり合うことで新たなものを生み出す沖縄の気風を指す。
〈fennica(フェニカ)〉では、これまでにも「やちむん」(沖縄の焼き物)をはじめとする沖縄の手仕事を紹介してきた。また、〈B印MARKET-FOOD-〉は今の沖縄フードシーンの熱気とクリエイティビティに注目。会場には、それぞれの視点からセレクトしたアイテムやフード、ドリンクが並ぶ。
そのラインアップを順に見ていこう。
まずは、沖縄の伝統工芸「紅型(びんがた)」の技術を用いて、魚や鳥などの生き物をモチーフにした作品を制作・販売する〈紅型工房べにきち〉。紅型とは、沖縄独自の染色技法でつくる染め物で、同工房は、図鑑のような「琉球の魚」「琉球の鳥」ポスターなどが人気だ。特徴は、現代的でユーモアあふれるデザインと、沖縄の自然への深い愛情。紅型を暮らしに取り入れやすい形で提供している。
器は、内地出身作家がアップデートする「やちむん」をピックアップ。
〈室生窯〉は、沖縄県名護市にある陶芸家・谷口室生(たにぐち・むろう)さんの工房。伝統的なやちむんの技法に現代的な感性を取り入れ、大胆な絵付けや、コバルト釉の青と飴釉の茶色を基調とした作品を発表し続けている。手に馴染む温かい質感とモダンな佇まいが魅力で、日常使いしやすい点が魅力だ。
今回は、2つの工房が特別に制作したカップとおつまみ皿を、〈ビームス ライフ 横浜〉限定品として販売する。
〈Araruna〉は、本部町営市場にアトリエを構える。作家である津田 亮さんは19歳でパリへ修業に行き、その後〈富山ガラス造形研究所〉でガラス技法を学んだ。ニューヨークやハワイ、ドイツでガラス作家のアシスタントを経験して研鑽を積み、2011年から拠点を沖縄に移した。繊細な注ぎ口や使い心地にこだわった耐熱ガラス製品を製作している。
食から沖縄の文化に触れる
食は、沖縄の風土に外からの視点が混ざり合い生まれた、クラフツマンシップあふれるフードやドリンクが揃う。
〈沖縄丸鶏製造所 ブエノチキン〉は、1982年創業、沖縄県産若鶏のみを使用する丸焼き専門店だ。移民先のアルゼンチンから帰国した人が、ブエノスアイレスで学んだローストチキンの味を沖縄に持ち帰ったことから始まった。鶏肉を秘伝のタレに2日間漬け込み、ロースターで2時間じっくり焼き上げる。
〈TESIO〉は、コザの自家製ソーセージ専門店。ドイツの伝統技術と沖縄の素材を掛け合わせた、独創的なシャルキュトリーを提案する人気店だ。
会場には、170余年の歴史を持つ〈瑞穂酒造〉と、革新的な〈OneSpirit〉による次世代スピリッツも並び、ラムソーダ、クラフトコーラ割り、ミルク割りなどで提供する。さらに、原料をカカオとサトウキビに絞り、素材を追求したチョコレートを展開する〈TIMELESS CHOCOLATE〉からはONERUMレーズンを添えたチョコレートテリーヌを販売する。
〈MAHOWBREW(マホウブリュー)〉は、沖縄の焼き物「やちむん」の故郷である那覇市壺屋に醸造所を構え、「やちむん」の大胆さと繊細さ、力強さをビールで表現する。沖縄の素材を副原料に活かした独創的なスタイルが特徴だ。
飲食コーナーでは、その他にも〈THREE STARS Ice Cream〉のアイスクリームと〈ビームス ライフ 横浜〉スタッフオリジナルメニューのキューバサンドも提供。さらに、沖縄の豊かな食を自宅に持ち帰れるよう、物販も充実させた。〈沖縄丸鶏製造所〉のブエノチキンや〈TESIO〉に〈BEAMS〉が別注したソーセージアソートセット、〈MAHOWBREW〉のクラフトビールなどが揃う。
〈瑞穂酒造〉からは、沖縄県内の8つの離島で生産された黒糖を原料とするラム、泡盛、沖縄黒糖、黒糖ラムを原料とする世界初のリキュールをセレクト。そのほか〈ハッピーモア市場〉の米油100%使用のレモンアンダギー、〈イノベナ農園〉のティーダ黒糖、生姜黒糖など、豊富な品揃えだ。
沖縄の今をぎゅっと凝縮した本イベント。会場では、沖縄のチャンプルー文化を体感できるはずだ。







