良馬の産地である美作の竹細工
「みまさかの神馬(しんめ)」は、岡山県津山市一宮に鎮座する中山神社に伝わる神馬信仰を基に生まれた竹細工の郷土玩具です。中山神社に祀(まつ)られる鏡作神(かがみつくりのかみ)は、かつて馬の姿を借り、3本の槍を背に立てて中国山脈に降り立ったとされ、この地が製鉄や兵器生産の拠点であった歴史とも深く結びついています。
また美作(みまさか)は古くから神馬の血を引く強健な馬の産地としても知られていました。山から木を引き出すための木地馬や、その木材を運ぶ馬車馬などの「働く馬」は、近代まで人々の暮らしに寄り添ってきた身近な存在です。

この神馬は、真竹などを脱脂・染色し、一つ一つが手作業で組み上げて作られます。たてがみはイグサ、しっぽは麻で作られ、古来の美作の馬を今に残しています。飛躍と前進を象徴する午年の今年にこそ、そばに迎えたい玩具です。
