3つのポイント
1.80年代築の元モーテルをリノベーション。
2.宿泊はキュレーター選定のメンバー限定。
3.外部利用可能なレストランも併設する。
ソウルの人気カフェ〈Onion〉が造った、会員制のアートなホテル

〈Onion〉といえば、言わずと知れたソウルのカフェ文化の牽引役。「死んだ場所を蘇らせる」をコンセプトに、廃工場や伝統的な韓屋(ハノク)、かつての郵便局を人々が集うホットスポットに刷新してきた。
そんな彼らの2年越しのプロジェクトの舞台は、街のシンボルである漢江を望む、再開発地区の元モーテル。ファウンダーのユ・ジュヒョンいわく「いずれは消えてしまう運命」の建物を改修し、会員制のホテルに一新した。設備は既存のものを活用。家具は自社スタジオ〈Fabrikr〉により、廃材や廃品を再利用している。

「チームとして意識しているのは“労働集約的なもの”。効率化が進む中、手間のかかる仕上げにこだわりたいなと。というか、むしろ執着に近いのですが(笑)。この建物ができた1980年代は、韓国の様式と西洋の美意識が混ざり合っていた時代。私は常々、昨今のKカルチャーの要素の一つを“韓国的な記憶や情緒を西洋的な美意識で表現すること”だと考えているので、その実験場でもある。3代続いたビジネスをホテルとして引き継ぐというストーリーにも意義深さを感じました」
ロビーや客室にはス・ドホやオースティン・リーといった国内外の気鋭のアーティストの作品を展示。地階には外部利用もできるレストランを備える。宿泊はホテル側がキュレーションしたメンバー限定だが、友人・知人の紹介は可能。グランドオープンを心待ちにしたい。



