こだわり食材で愛情たっぷりの料理を。東大と地域をつなぐ学食〈食堂コマニ〉

大学のことをだいたい知り尽くした気でいたけど、まだまだ知らない場所があるらしい。手作りのこだわりメニューと、その開放的な雰囲気から学食の枠を超えて話題を集める〈食堂コマニ〉へ。

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photo: Kazuharu Igarashi / text: Nozomi Hasegawa

おむすびを食べながら新たな交流が生まれる

人気の「豚汁定食」(一般900円~)。おむすびの具は鮭や鶏そぼろのほか、すごい鯖昆布やすじこ、梅などもある。

2022年、駒場リサーチキャンパス(通称:駒Ⅱ(コマニ))に学食〈食堂コマニ〉がオープンした。プロデュースを務めたのは、伝説のナイトクラブ〈GOLD〉や恵比寿〈みるく〉などを手がけてきた佐藤俊博さん。「日本のいいものを」と、使用する野菜はすべてオーガニックで、お米は有機栽培の天日干し米をセレクト。手作りのこだわりメニューと、その開放的な雰囲気から学食の枠を超えて話題を集めている。

ただし、おいしくて雰囲気がいいだけではない。この学食が入った施設を、東大生産技術研究所は「ダイニングラボ」と銘打ち、大学の食堂だからこそできるアカデミアとの連携や、飲食の未来を開くプログラムを日々開催しているのだ。その一つが『はし休めプチトーク』。東大の研究者たちが現在取り組んでいる研究内容について発表する会で、学生や職員でなくともランチをしながら15分ほどアカデミックなトークに触れることができる。

「透ける」をテーマに立間徹教授が「遠い将来、物体が透けて見えるかもしれない」という話をしたり、川越至桜教授が「育む」というテーマで、理数系を中心にさまざまな学問を横断的に学ぶ「STEAM教育」について話したり。10人、20人……とクチコミで参加者が増えていき、現在は東大と地域をつなぐ重要な存在になっている。

ほかにも、豆腐料理や桂二乗の落語などを楽しめる立春イベントや、山形・河北地区のワインと野菜を味わうレクチャー&ディナー会など、おいしく学べるイベントが盛りだくさん。コマニ発の企画も少なくない。

運営ディレクターの玉田泉さんは常に新たな可能性を探っている。

「愛情たっぷりの料理を提供して、日本の食文化を伝えることを第一に。加えて、知識を共有できる場所になったらいいな、という思いでやっています。実際に教授や学生、地域の方などの交流の場になっていて。学食はどんな方でもフラットな関係になれる場所だと思います。ここを通じて新たな交流やアイデアが生まれることを期待しています」

食堂コマニを訪れたシン

科学の天才・シンくんも〈食堂コマニ〉を体験

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