24時間無料で、街の騒がしさから離れて心を落ち着かせられる自転車の休憩スポット
自転車に乗って進んでいくとさまざまなタイプの街や自然が日々変化し続けながら目の前に立ち現れて、普段の生活圏から景色が次々に変化していくのを体感できる。血の巡りや考えが滞らないように、移動して違う景色の中にいるように心がける。
自転車の構造は車のように自分を守る屋根や壁がなく体が剥き出しの状態なので、東京の車社会の直中で速く走れば走るほど、自分の五感を鋭敏にフル回転させ周囲の状況を瞬時にキャッチしながら危険から身を守り、または加害しないようにしなければならない。そのように体を使い続けていると、現代的なこの社会の渦中にいながらにして自分を解き放ってくれるようなプリミティブな感覚の状態になってくる。
そんなせっかく普段と異なった視点でいる時に、コンクリートで覆われた密閉空間にすっかり腰を下ろしてしまったらまた外に出るのがおっくうになったり、駐輪場で100円払った瞬間に資本主義的な世界に引き戻されたりしてしまう。
いったんブレーキをかけて一息つくのであれば、マーケティングされすぎた効率的で窮屈に感じるデザインをされた場所ではなく、ある人にとっては無駄とも考えられるような、こちら側にも余白のある、縛りがないところに魅力を感じる。
貨幣経済の概念や街の喧騒からできるだけかけ離れて、誰に指図されるわけでもなく自分でハンドルを握り、普段と視点が変わっている状態で見ていれば都会の中に擬態化している静寂の景色が顔を出してくる。





