NESCAFÉ SDGs MOVEMENT コーヒーの力で、地球のために、何ができる?
世界最大の食品・飲料会社が挑む、
先進的な、地球のための取り組み。
「キットカット」や「ネスカフェ」など、世界中で愛される多くのブランドを持つ、世界最大の食品・飲料会社〈ネスレ〉。アンリ・ネスレによってスイスで創業した同社は、経済的価値を生み出すだけでなく、社会的な問題を解決する取り組みも同時に行っている。ここでは、〈ネスレ〉の人気ブランド「ネスカフェ」における、日本でのSDGs達成に向けた取り組みを紹介する。いつも当たり前のように飲んでいるコーヒーが変わることで、私たちの生活はもっと良くなる。
ネスカフェ 沖縄コーヒープロジェクト
〝北限〟の地のコーヒーが、 日本の未来の農業を変える!
〈ネスレ〉は世界中で、コーヒー生豆のサプライチェーンを継続的に改善することを目的としたプログラム「ネスカフェ プラン」に取り組んでいる。10年以上にわたり、苗木の配布や技術支援、買い付けなど、コーヒー豆の栽培から製品の製造・流通・消費まで全ての工程に関与し、持続可能なコーヒー栽培の実現をサポートしている。2019年より正式に発足した「ネスカフェ 沖縄コーヒープロジェクト」も、この取り組みの一環だ。
日本の農業が抱える、就農者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地などの問題。それらの課題を解決すべく、持続可能な日本型農業のプロトタイプを構築しようと、ネスレ日本が手がけるのが「ネスカフェ 沖縄コーヒープロジェクト」だ。
この計画の発端となったのが、元サッカー日本代表・髙原直泰さん。自らがオーナー、 監督、選手を務めるスポーツクラブ<沖縄SV>を通じ、クラブ設立の当初より農業や地域活性化の取り組みを担っていた彼が、その起爆剤としてコーヒー豆の栽培に期待を寄せたのがきっかけだ。髙原さんの思いに共感したネスレ日本が、沖縄SVと協力して「ネスカフェ 沖縄コーヒープロジェクト」を発足。2017年に播種(種まき)をおこない、2019年から苗木の農場への移植を本格的にスタートさせた。
今では名護市許田(3000㎡)、国頭郡大宜味村(4000㎡)の直営管理農場に加え、沖縄本島や離島(石垣島、宮古島)の協力農家、また教育研究機関である<琉球大学>と<沖縄県立北部農林高等学校>の合計11カ所で、累計約6500本の苗木の植樹を完了(2022年4月末時点)。1カ所から始まったコーヒー豆の栽培も、大規模栽培実現に向け、順調に規模が広がってきている。そもそもコーヒー栽培に適した〝コーヒーベルト〟と呼ばれる地域は、北緯25°〜南緯25°のエリア。沖縄は北緯24°〜26°に位置するため、その〝北限〟といえるのだ。
またコーヒーの木は単に、その枝に実を熟すだけではない。根を深く張り続けることで土壌が強固となるため、沖縄の海の生態系を壊す赤土の流出が避けられるのだ。
コーヒーは、播種から実がなるまでに要する時間が約5年とされる。「ネスカフェ 沖縄コーヒープロジェクト」では、この冬、初めてコーヒーチェリーの収穫時期を迎えるのだ。「今はまだ、沖縄の土壌に合った品種と栽培法を模索している段階です」とは、担当者の弁。いつか「オキナワ」という名のコーヒーを口にできる日を夢見て、今はその瞬間を、首を長くして待とう。
ネスカフェ エコ&システムパック
廃棄されるコーヒーと紙を
衣服にアップサイクルする。
「ネスカフェ エコ&システムパック」は、ネスレの瓶のレギュラーソリュブルコーヒーに加え、コーヒーメーカー「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」の詰め替えにも使える優れモノ。2010年の発売以来「プラスチック使用量削減」「アルミ箔使用量ゼロ」などのリニューアルを重ねて、さらに環境に配慮した商品に生まれ変わっている。
そんな「ネスカフェ エコ&システムパック」の使用済み紙容器を繊維にして、衣服としてアップサイクル(ゴミになってしまうモノを価値あるモノに変える試み)する取り組みがスタート。この挑戦は、ネスレ日本の直営カフェ<ROASTELIER by NESCAFÉ三宮>でコーヒーを抽出した際に生まれる残渣を染料に活用し、廃棄される紙容器とコーヒー残渣に新たな命を吹き込む試みとなる。日清紡グループの<ニッシントーア・岩尾株式会社>との協業で完成したTシャツとエプロンは、 すでにネスレ日本の直営カフェ<ネスカフェ 原宿>のユニフォームとして採用中。
全国各地に設置されたネスレ日本の回収ボックスに託された、「ネスカフェ エコ&システムパック」の空容器。それは衣食住の「衣」として、こうして私たちの生活にアップサイクルされているのだ。
( Up cycle )
食品ロス削減ボックス
納品期限を超過した商品を
買い求めやすい価格で販売。
本来食べられるにも関わらず捨てられてしまう食べ物〝食品ロス〟の量は、日本においては、年間522万tにも及ぶ(農林水産省の2020年度推計値より)。これを国民1人当たりに置き換えると、1年で約41kg。ネスレ日本が<ネスカフェ原宿>など全国5か所に展開する「食品ロス削減ボックス」は、この食品ロスを削減する取り組みの一環だ。冷蔵機能付きの無人販売機「fuubo」を開発した<ZERO株式会社>と協力して、2021年6月から設置をスタート。画期的な取り組みとして、注目を集めている。
このマシンで販売されるのが、納品期限を超過したことで流通先が限定され、場合によっては廃棄される可能性がある「ネスカフェ」や「キットカット」など。いずれも賞味期限内の商品ばかりなので、近隣に「食品ロス削減ボックス」があるなら、ぜひフードロス削減のために購入を検討してみてほしい。
埋め立て廃棄物ゼロへ。
コーヒー残渣の再利用で、 環境負荷を考慮した生産へ。
処分用の土地取得の課題にくわえ、海藻や魚介類といった海の生態系にも悪影響を与えるのが、埋め立てゴミの問題。この難題を解決すべく、ネスレ日本では、すでに2016年には国内全3工場で〝埋め立て廃棄物ゼロ〟を実現している(現在もその目標を達成中)。
また島田工場と姫路工場では、コーヒーの抽出工程で排出されるコーヒー残渣のほぼ100%をバイオマスとして再利用。そのエネルギーで蒸気を発生させ、工場の熱源として活用している。くわえて島田工場では、10年以上前からコーヒー残渣の一部を培養土にリサイクルする活動を継続中。各工場で、より環境影響を考慮した生産への取り組みを実践する。
Information
ネスレ日本株式会社
ネスレ日本株式会社は、スイスに本社を置く世界最大の総合食品飲料企業ネスレの日本法人で、1913年に創業。ネスレは「食の持つ力で、現在そしてこれからの世代のすべての人々の生活の質を高めていきます」を存在意義(パーパス)としている。そのために、安全で、美味しく、環境にも配慮された製品やサービスを届けることに努めている。
CUP OF RESPECT
コーヒーのおいしさを、 明日も、その先も。普段、私たちが何気なく楽しむ1杯のコーヒー。
このおいしさを、明日も、その先もお届けするためにスタートしたのが CUP OF RESPECT。
ネスレ日本は「ネスカフェ」を皆さまにお届けするにあたって、コーヒーを育むところから楽しむところまで一連の活動の中で環境に配慮した取り組みを行っている。