Love

君と歩けば。佐藤緋美と愛犬・MOJO

さんぽの「さ」も言い終わらないうちから、喜色満面。そう、犬はいつでもあなたを待っています。いつもの街、いつもの道を君と歩いていると、気づけば心もふわりと軽やか。そう、明日も、一緒に歩こう。

Photo: Seishi Shirakawa / Text: Maiko Narikiyo

「この犬にだけはアレルギーが出なかったんです」

出会ったのは、6年前、僕が14歳の頃で、ちょうど今みたいな春。実は犬アレルギーがあったのですが、その克服の可能性も含めて、家族会議でまずは一度飼ってみようか、と。

で、ある日学校から帰宅したら、ふわふわの仔犬がクッションとソファの間に挟まって寝ていたんです。くるくるヘアを見て、“MOJO”と僕が名づけました。実際に暮らしてみると不思議とアレルギーが出なくて、「この子、ほんとは犬じゃないんじゃないか」みたいな(笑)。

たしかに散歩中、すれ違うワンちゃんを見ると「なに、この生き物!」みたいに真剣に驚くんですよ。僕とはいつも一緒でまるで本当の兄弟のように育ったから、自分のこと、人間だと思っているのかも。寒がりのMOJOとは家でのんびり遊ぶことが多いのですが、今日は珍しくご機嫌で外に飛び出したんです。もう春だし、散歩したくなったのかな。年中これくらい暖かいといいんですけどね(笑)。

佐藤緋美と愛犬のモジョ