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青唐辛子

【恋とサボテン、そして、時間。】日本とメキシコを結んだ深い愛の物語。

 うまいものを食う、というのは、恋愛に似ている。たとえば、とてもうまい寿司屋を予約し、その日が近づいて来るワクワク感、そして、緊張感、いざ、おまかせのコースが煌びやかに目の前に現れる時感じる、前戯、本番、ピロートークみたいな、ここはベッドの上かと錯覚するような流れ、支払いのときの、もっと払いたいというマゾッけ。いろいろひっくるめて恋だわー、なんて思うことはなかろうか? 私だけだろうか? 

 今回

【感動、発酵中華】発酵、燻製、ハーブからなる三重奏。

 中華にはなんとなく食指が動かずにいた。中華屋のない町などほとんど行ったことがないし、コンビニに行けば『焦がしにんにくのマー油と葱油が香る ザ★チャーハン』なんて、普通の中華屋で食うよりよっぽどうまい、いや、世界一うまい(当社比)チャーハンが冷食で安価に手に入ったり、料理との距離が身近すぎて、つまらない、なんて思っていたからだ。が、この連載を始めて中華に対する意識が変わった。あまりにも世界の料理に

21人のスリランカ人と4人の日本人。

今回、S社長が連れて行ってくれるというのは、中目黒になんと28年前からあるスリランカ料理の店。スリランカカレーなるものがちまたではじわじわ流行っていると聞いているし、ちょうど「はっきりした味の料理が食べたい」と子供じみたことを思っていたところだった。はっきりした料理といえばカレーということに世の中決まっている。
 
駅に着くと先に店に到着していたママから「今、大変なことになってます」とライン。なん

人はいつフィリピン料理を食べるのか?

祝日の夜の西荻のとある商店街は、日本海側の町のシャッター街かと思うほど閑散としているうえ、寒風が吹きすさんでおり、土地勘というものに絶望的に見放されている私は、こんな場所にフィリピン料理屋があるのかと心細かったが、その細さが極細になるほど歩いた先に「ATE」はポツンとあった。

今回、社長とママと私は、フィリピン料理をくらうのである。食らうと決めてからふと思ったのだが、人はどんなときに「さあ、フィ

[ 四国 ]温暖な気候が柑橘やオリーブを育む。

地域ごとに、気候風土が異なる日本列島。津々浦々を探してみると、その土地の風土に合わせ進化した、特徴あふれる調味料が選びきれないほど見つかります。土地と食材の魅力を知り尽くした料理人たちに、お薦めの3品を教えてもらいました。使い方のワンポイントアドバイスを参考にしながら、調味料で日本一周してみては?

八丈島の「島とう醤油」

「島唐辛子は、実が上向きにつくのが特徴。いまは時期がまだ早いから、全然辛くないよ! ほら食べてみて!」
《島とう醤油》を製造する八丈島フィッシングクラブの久保田仁之さんに促され、穫ったばかりの島唐を恐る恐るかじってみる。脳天を直撃する辛さに思わず身もだえ。八丈島育ちは人も唐辛子もパンチが効いている。
 東京から南へ287㎞。ここは三原山と八丈富士2つの火山が合わさってできた八丈島。かつてワサビを入

アジア〜欧州〜南米〜アフリカ。まだまだ続く世界の辛旨い料理。

唐辛子スパイスの強烈な辛味が効いた鶏シチュー。

オーナーシェフの生まれ故郷エチオピアのごちそうがコレ。大量のタマネギを、バレバレと呼ばれる唐辛子ベースのミックススパイスと、半日以上ひたすら煮込んで作る鶏のシチューだ。さすがはアフリカ有数の唐辛子大国、シェフが本国から取り寄せているというこのバレバレが、脳を直撃するような辛さ。が、タマネギと鶏肉がそれに負けない甘味とコクを放っていて、後を引く。