
青唐辛子


【ビールな酒場】ヤオロズクラフト/高丸電氣

如月(二月)『鍋』
山口県を代表するミカンの産地、周防大島町で生まれたご当地鍋。焼きミカンと瀬戸内の海の幸が、意外にも絶妙なコラボを見せる。鍋に添えるのは、青唐辛子とミカンの皮で作ったミカンコショウ。〆にはメレンゲ状に泡立てた卵を使った雑炊を。11月〜翌3月の限定販売。☎0820・72・2134(周防大島観光協会)

【夫婦ナチュラルワイン】Qkurt/Que c'est beau
食堂やラーメン屋も夫婦で切り盛りするのは昔っから。「予約なしで入れる気軽な店」を目指す清澄白河のビストロ。「時間を忘れて食事を楽しんで」とコースを供する飯田橋のイタリアン。おしどり夫婦が醸し出す柔らかな雰囲気が、ナチュラルワインによく似合う。

【我々は、驚きたかった。】映画と料理が好きな国を取りあげないわけにはいかない。
韓国と日本の関係。前から微妙だとは思っていたが、どんどんお互いボタンをかけ違えているような昨今、アカデミーで4冠を制した『パラサイト』が当たっている。けっこう質の高い韓国映画でも、最近日本ではパッとしない傾向だったが、本気でおもしろいものにはちゃんと日本人も飛びつくことがわかって嬉しい。なにしろ私は韓国映画と韓国料理が大好きなのである。映画と料理が好きな国を嫌いになれるわけがない。それでも長らく

スパイスつまみ
フレンチシェフの芳しいスパイス料理を。
・約80種のスパイスの6割はスリランカ産のオーガニックを使用。清新な香りと味わい。
・シェフは〈ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション〉出身。洞爺湖サミットでも調理。
・魚介と野菜もハイエンドゆえ価格は高め。
・フランクフルトの正体はビンチョウマグロ⁉
夏野菜ソテー おからフムス1,998円。ビンチョウマグロ使用 MIX SPICEフランクフルト1,3

【恋とサボテン、そして、時間。】日本とメキシコを結んだ深い愛の物語。
うまいものを食う、というのは、恋愛に似ている。たとえば、とてもうまい寿司屋を予約し、その日が近づいて来るワクワク感、そして、緊張感、いざ、おまかせのコースが煌びやかに目の前に現れる時感じる、前戯、本番、ピロートークみたいな、ここはベッドの上かと錯覚するような流れ、支払いのときの、もっと払いたいというマゾッけ。いろいろひっくるめて恋だわー、なんて思うことはなかろうか? 私だけだろうか?
今回

【感動、発酵中華】発酵、燻製、ハーブからなる三重奏。
中華にはなんとなく食指が動かずにいた。中華屋のない町などほとんど行ったことがないし、コンビニに行けば『焦がしにんにくのマー油と葱油が香る ザ★チャーハン』なんて、普通の中華屋で食うよりよっぽどうまい、いや、世界一うまい(当社比)チャーハンが冷食で安価に手に入ったり、料理との距離が身近すぎて、つまらない、なんて思っていたからだ。が、この連載を始めて中華に対する意識が変わった。あまりにも世界の料理に

21人のスリランカ人と4人の日本人。
今回、S社長が連れて行ってくれるというのは、中目黒になんと28年前からあるスリランカ料理の店。スリランカカレーなるものがちまたではじわじわ流行っていると聞いているし、ちょうど「はっきりした味の料理が食べたい」と子供じみたことを思っていたところだった。はっきりした料理といえばカレーということに世の中決まっている。
駅に着くと先に店に到着していたママから「今、大変なことになってます」とライン。なん

人はいつフィリピン料理を食べるのか?
祝日の夜の西荻のとある商店街は、日本海側の町のシャッター街かと思うほど閑散としているうえ、寒風が吹きすさんでおり、土地勘というものに絶望的に見放されている私は、こんな場所にフィリピン料理屋があるのかと心細かったが、その細さが極細になるほど歩いた先に「ATE」はポツンとあった。
今回、社長とママと私は、フィリピン料理をくらうのである。食らうと決めてからふと思ったのだが、人はどんなときに「さあ、フィ