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一冊の本

「新しい一流」とは何か。そこから学ぶことは何か。|松浦弥太郎

「一流」への最初の一歩はやせがまんである。もしくは背伸びとも言えるだろう。一流の生き方とはそういう覚悟だ。暑かろうと寒かろうと、お腹が空こうと、疲れようと、眠かろうと、平気で涼しい顔をするやせがまん。予想以上の出費があろうと、アクシデントがあろうと、慌てず文句を言わずに対応するやせがまん。欲しいものは後先考えずに無理してでも買うやせがまん。特に女性の前では、何があろうと弱音を吐かない男の愚かなやせ

シティライツとの出会い。僕は一流をずっと探していた。|松浦弥太郎

 そうだ僕は消防士になりたかったんだ。
 サンフランシスコ空港からバスに乗って、街に向かう途中、けたたましくクラクションを鳴らした消防車が、ものすごいスピードでバスを追い抜いていった。その瞬間、僕はまるで子どものように窓に顔をくっつけて消防車を見た。一人の消防士が何か大声で叫んでいた。「急いでいるんだ。どきやがれ」。そう言っているように見えた。彼の隣にいたもう一人はダルメシアン犬を抱いて、前を真っ