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一冊の本

監修者が選ぶ 中川さん執筆・ゴールデンカムイがわかるブックガイド。

アイヌ自身が初めてアイヌの伝承をアイヌ語で書き綴った作品集。カムイを主人公にした「神謡」と呼ばれる物語が、ローマ字で書かれたアイヌ語と日本語との対訳で13編収められている。その美しい序文と、「銀の滴降る降るまわりに」という不思議なフレーズで始まるシマフクロウの物語は特に有名。何度読んでも新しい発見がある、アイヌ文学の永遠の古典。知里幸恵はこの一冊の本を書き上げて、19歳でこの世を去っている。

世界が注目する段ボールアーティスト、島津冬樹の段ボール偏愛に菅原敏が迫る。

これまでに世界30ヵ国を巡り、街角に捨てられている段ボールを拾い、段ボール財布を作り出している“段ボールアーティスト”島津冬樹。彼の活動に迫ったドキュメンタリー映画『旅するダンボール』が公開される。誰も見向きもしないような段ボールに恋した男の活動は、モノ・コトに新たな付加価値と循環を生み出すアップサイクルという観点からも、今世界中から熱い注目を集めている。同じように、不要になった小型冷蔵庫の扉をキ

一日遊べる図書館? 本屋?|内沼晋太郎 × 幅 允孝

「本と人との接点をつくる」というコンセプトでの書店のプロデュースや、最近は図書館のコンセプト開発などの仕事も多いというバッハの幅允孝さんと〈本屋B&B〉を経営し青森県八戸市に〈八戸ブックセンター〉をオープンした内沼晋太郎さん。本のスペシャリスト2人が考える、廃校×本の楽しい活用法とは。

「新しい一流」とは何か。そこから学ぶことは何か。|松浦弥太郎

「一流」への最初の一歩はやせがまんである。もしくは背伸びとも言えるだろう。一流の生き方とはそういう覚悟だ。暑かろうと寒かろうと、お腹が空こうと、疲れようと、眠かろうと、平気で涼しい顔をするやせがまん。予想以上の出費があろうと、アクシデントがあろうと、慌てず文句を言わずに対応するやせがまん。欲しいものは後先考えずに無理してでも買うやせがまん。特に女性の前では、何があろうと弱音を吐かない男の愚かなやせ

シティライツとの出会い。僕は一流をずっと探していた。|松浦弥太郎

 そうだ僕は消防士になりたかったんだ。
 サンフランシスコ空港からバスに乗って、街に向かう途中、けたたましくクラクションを鳴らした消防車が、ものすごいスピードでバスを追い抜いていった。その瞬間、僕はまるで子どものように窓に顔をくっつけて消防車を見た。一人の消防士が何か大声で叫んでいた。「急いでいるんだ。どきやがれ」。そう言っているように見えた。彼の隣にいたもう一人はダルメシアン犬を抱いて、前を真っ