キーワード

映像作家

ハリネズミは可愛い。

古今東西で最も可愛いキャラは何だろう? 僕が偏愛するのはユーリ・ノルシュテイン監督「霧の中のハリネズミ(1975)」の主役ヨージックです。繊細な切り紙アニメの傑作で、深い霧の中を彷徨うヨージックが好きすぎて、中年男のくせに部屋にぬいぐるみまで飾っています。実物のハリネズミも背中の針がファンタジックで絵になる生き物。最近はペットとしてもひそかなブームで、飼い主がYouTubeにアップする映像も犬や猫

追悼ウィル・ヴィントン。

クレイアニメーションの巨匠、ウィル・ヴィントンが逝去されました。クレイメーションという言葉を生み、造形に現代性と風刺を盛り込んだパイオニア。彼が手がけるキャラクターは、一目でわかる独特のエグ味で、僕にとっては80年代アメリカ文化のアイコンです。懐かしい「California Raisins」のCMはYouTubeに大量にアップされていて、今観ても顔芸だけで爆笑できます。そして最も思い出深いのは、マ

水と音。

映像を作り始めてから、幾度となく水や液体をモチーフにしてきました。水は最も身近にあって、意識を向けると無限の表情があります。さらに音と動きをリンクさせると、吸い込まれるような没入感を生み出すのです。昨年ディレクションしたCornelius「Surfing on Mind Wave Pt2」のMVは、サーファーのチューブライド主観映像。しかし普通の波と違い、途切れることがなく、音に同期しながら高さを

地球の脆弱性を語る作品を、日本で見る意味。| アイザック・ジュリアン

〈森美術館〉の開館15周年を記念した展覧会『カタストロフと美術のちから展』が開催中だ。出展アーティストの一人、ロンドンの映像作家アイザック・ジュリアンは語る。「地球の脆弱性を世界に知らしめた東日本大震災。その日本で、この作品を展示することにとても意味があると感じています。“どうしてあんなことが起きてしまったんだろう”。多くの人々が抱えるトラウマや傷。この展覧会を見ていると、そんな気持ちが、少しずつ

キューブリック愛。

『2001年宇宙の旅』製作50周年にちなんで、2週間限定のIMAXシアター上映がありました。最終日に滑り込むと、老若男女の幅広い観客で満席。熱気に満ちた劇場で、改めてキューブリック映画の時代を超える強度に感動しました。この普遍性を生み出しているのは、宗教画のような一点透視の構図です。「Stanley Kubrick's One-Point Perspective」は、様々な映画のシーンを繋ぎ合わせ

遊牧民族の美しいシルバー。

遊牧民族の美しいシルバー。

アフリカのサハラ砂漠で生きる遊牧民のトゥアレグ族。彼らの伝統工芸品であるシルバージュエリーは、すべて鍛冶職人によるハンドメイド。シルバーに手彫りの模様を施したり、頑丈なエボニーウッド(黒檀)を貴石のようにあしらっている。バングル42,000円、リング各9,000円(トゥアレグ シルバー/スティーブン アラン トーキョー☎03・5428・4747)

限定アイテムが並んだ マルニの特別なマーケットは 本気買いするゲストが続出!

 パーティ史上、ここまで 「かわいい!」の声が聞こえてきたことがあったでしょうか。マルニが3日間限定で開催したマルニ・ブロッサム・マーケット。そのオープニングパーティに、ゲストのみなさん、大興奮です。
 このイベントは、マルニがブランド設立20周年を迎えて、世界各地で行っているイベント『マルニ・プリズマ』の一環で、ミラノのマルニ・フラワー・マーケット、香港のマルニ・ルーフ・マーケットに続いて開催さ

充実した一日のスタートは朝食から。|古川 麦

 朝食は欠かさないようにしています。栄養的なことより、僕にとっては一日の始まりの儀式に近いのかもしれません。起きたらすぐ朝食を済まして、それから髭を剃ったり、靴を磨いたり、自分のメンテナンスに時間を費やす。忙しくてもこういった一連の流れを午前中にしておくと落ち着いた一日が過ごせる気がします。よく作る朝食は、ソーセージ、目玉焼き、パンにコーヒーといたってオーソドックス。実はこの組み合わせ、チェコの映

自らを表現する新たなフィールドとの出会い。

 ハリウッド映画がつまらなくなったと感じているなら、それはたぶん、気のせいじゃない。最近のメジャースタジオは、続編やスピンオフで長年にわたり利益を生み出し続けるフランチャイズ映画に重点を置いてしまっている。これらの企画は莫大な収益をもたらす現代の金鉱だが、なにしろコストがかかる。スタジオは年間製作本数を減らしてリスクを回避しているため、中規模の野心作がなかなか実現しづらいのだ。
 若者向けのアメコ